A
君は許すことを愛だと言った
僕は愛してるからこそ許せなかった
正しさが怖かった
優しさが憎かった
B
交わらない愛の螺旋の果てに
出会わない運命を探した
輝く君の姿に目が眩む度
どうしようもなく君が遠ざかった
S
君の世界が僕であればいいと
甘やかな夢を抱いて眠る
解かれた運命を紡ぎ直すより
ずっと優しい夢だった
ずっと虚しい夢だった
A
君を壊すことを愛だとすれば
僕は君の残骸をも踏み躙るだろう
苦しみは罰だった
喜びは罪だった
B
交わらない愛の螺旋の果てで
変わらない運命を見つけた
零れる君の涙はただ美しく
僕の心さえ綺麗に引き裂いた
S
君の世界に僕がいないことを
知らないままの未来を歌うよ
間違えた運命を調べ直すより
ずっと優しい歌だった
ずっと悲しい歌だった
C
君が最後に見せた微笑みを
僕は愛だと信じている
燃え盛る炎のような瞳が
紛れなく僕の全てだった
S
君の世界が僕であるようにと
てのひらにそっとキスを贈るよ
失った運命を手繰り寄せるより
ずっと優しい愛だろう
ずっと寂しい愛だろう
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もっと見るA
君の目が閉じて開かないことを
僕は少しも知らずにいたんだ
僕をバカだと思うなら
起き上がって笑っておくれよ
B
この雫は何だろう
名も知らぬ透明な雫
温かくて冷たくて 海の香りがした
この雫は何だろう...愛しい雫
ナツキ
A
ただそばにいてほしくて
何度も嘘を重ねては
遠ざかった あなたとの距離をずっと
見つめていた あの頃
B
答えを 求めて
昨日に 縋りつく度
増えていく 傷跡は
誰かの叫びのようで...輝いた一瞬の
ナツキ
A
穢れた両手で 掬い上げた月夜は
少しも変わらず ただそこにあるだけで
偽り 幻 それでもいい わかってる
綺麗なものには 触れられない
B
可哀想なのは誰? 寂しげな眼差しが揺れる
突き刺さる言葉なら ごめんねなんていらない
やけに冷たい 心の記憶
通り過ぎた傷跡はまだ...禁忌
ナツキ
A
どうして涙が出るの?
こんなに胸が苦しいの?
全てを捨ててまで
あんなに願った あんなに愛した
夢なのに
B
何も生まない答えを 探してる
誰を傷つけても 目は閉じたくない
S...もう戻りはしないけれど、それでも
ナツキ
S
胸を張って 前を向いて
落ちた涙 拭いもせず
傷ついても 傷つけても
明日会える 光を待つ
A
遠く遠く 響く声に
よく似た人 探しながら
歩いていく 歩いていく
ひとりきりの 長い旅路...胸を張って、前を向いて
ナツキ
真っ白な世界だった
触れたものは灰になり
花は咲く前に綻んでいく
真っ新な世界だった
記憶の果てには眠る君の顔
温もりはもう思い出せない
体の痛みだけが真実のようで
どうしてかな どうしてかな
気づけばいつも 手を伸ばしている
温かいのかな それとも冷たい?...君が見えるよ
ナツキ
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