狂う音色を立てて回る古錆びた歯車

明日の占い『足元に注意』　何もない足場薄い影が浮く
疲れを疑う歩みの重さに「若さが失せた」と老いを責めていた

この世界があと何年続く？　我儘にあとどれほど耐える？
死ぬまでこのまま気づかないのか　世界を壊す罪はヒトにあると

狂うリズムを刻み謳う時計の針は暴走する
月のない黒い空になり天は問いを投げた

肩と肩が打ち飛ばされる体　弱気な私を自覚させられた
前進するのか後退するのか決めるなら今だ　さあ、答えを出せ

壁にぶつかって壊してみろよ　包む本性が疼いているよ
止められるならば止めてみなさい　もう戻れない地に誘い込まれる

振るう錘に攫われてゆく　時勢に呑まれた敗北者
孤独に怯える私には失うものがない

恋した過去は離れぬ記憶

響く悲鳴の連鎖に酔う黒い稲妻が嘲笑う
蝕まれる世界の果てに何が待ってるのか
奮うリズムを刻み謳う時計の針は笑い走る
狂う音色を立てて回る古錆びた歯車
止まれない歯車