#100「三度」



数ヵ月後、リンちゃんが宮中に呼ばれた……

……そういうことだろう……


僕とリンちゃん、それにハクさん……そして、リンちゃんの正体を知っているミク、レン、シスターも一緒に招待された

シスターは孤児院で子供たちの世話をするといって、残ったが……正直、驚いた……

メイコさんは、ミクやレンのことはリンちゃんからの手紙でしかしらないはず……

ましてや、僕を含めて人間を三度、妖精の世界に入れるなんて思ってもみなかった

最初にここを出て行く時、メイコさんからは「カイトさんは二度とこちらにきてはなりません」といわれていたからである。



僕らが妖精の世界に入る直前、人間に不適合な妖精の世界の空気を中和する薬をハクさんが持ってきてくれた

それを僕とミクとレンは、それを飲んで妖精の世界に向かう








「お待ちしておりました、カイトさん」


宮中の一室に案内されると、そこにいたのはメイコさんとルカさんだった


「メイコさん!ルカさん!」


リンちゃんは思わず、二人に走って行き飛びついた


「リン、大きくなりましたね」


メイコさんが嬉しそうに笑っていた

ルカさんも照れくさそうにリンちゃんの頭をなでていた


「ん?……あら?姉さん……ハクや人間の小娘たちも呼んだの?」

「ええ。リンの面倒を見てくれた人たちですもの」


メイコさんは二コリとそう言った


「あ、あれ?今、ルカさん、メイコさんのこと「姉さん」って呼ばなかった?」

「ば!ばかっ!ち、違う!えっと……」


僕も気になっていた……リンちゃんに指摘されてルカさんが顔を真っ赤にして慌てている

どうやら、ここ四年の間にずいぶん仲が良くなっているようだった


「ふふ、あの人かわいいね。四年前に会った時、怖い人だと思ったけど優しそう」


ミクはそれをみて笑っていた

そして、ルカさんに近付く


「あの……えっと、ルカさん……でしたっけ?」

「……何よ?」


冷たい視線でミクを見るルカさん

あれ?……それも健在なんだ


「私、ミクっていいます。四年前に言いそびれたことを伝えようと思って…………あの、命を助けてくれてありがとうございました」

「ふん、もう忘れたわ。そんな昔のこと」


素直じゃないところも相変わらずのようだ


「あいつ、偉そうで素直じゃないな」


レンがポツリとそう言ったが、「お前がいうか」と思ったのは事実

ただ、今、それを言うと、たくましくなったレンに敵わないので、絶対に言わない

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

妖精の毒#100

遂に#100!
しかし、だからといって何もない!←
一話あたり、1000字目安だから……単純計算でも10万字!
うん……思ったより、多くないなwww


周りの成長を感じているカイト
カイトは成長できているのだろうか……

閲覧数:143

投稿日:2012/12/21 21:35:17

文字数:1,077文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

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  • イズミ草

    イズミ草

    ご意見・ご感想

    確かにw
    レンはルカさんのこと言えないなあw
    そしてルカさんが可愛いww

    というか
    もうすぐ終わっちまうんですか―
    さびしいなあ

    2012/12/22 20:50:25

    • しるる

      しるる

      もうすぐ終わりますw
      ようやくですww

      さびしいといってもらえるほど、ながくやっていたのですねww

      2012/12/25 18:11:33

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