以下から昨日うpした歌詞『未亡人の高笑い』解釈(現代語訳←)です
一つの区切りごとに歌詞を書いてから、解釈を書きます。
【】内が解釈です
『未亡人の高笑い』
「貴方が大嫌いで……大好きよ」
奪ったのは貴方
幾つも前の朝
だから私は復讐誓う
そして書類に押捺(オウナツ)
【家族を殺されて、家が滅んだ女が復讐を誓って、相手宅に乗り込み気に入られて婚姻】
『女(オンナ)氏(ウジ)無くして玉の輿(コシ)』
【『女は家柄無くても玉の輿に乗れる』という意味の慣用句より】
羨ましがる馬鹿
自慢する貴方(馬鹿)
【玉の輿に乗ったのを羨ましがる馬鹿な女達、良い奥さんを貰ったと自慢する夫。私が演技しているとも知らないただの馬鹿。】
女公事(オンナクジ)は負け戦
ならば内から壊して往(イ)くさ
【女公事は女性が起こした裁判の意味。家柄の無い、ただの女が起こした裁判なんて丸め込まれるのが目に見えている男尊女否の時代。なら内側から壊す方が確実ね】
貴方からの哀憐(アイレン)
私は受け取り嫣然(エンゼン)
【夫からの哀れみなんてちゃんちゃら可笑しい(だって私が悲しいのは貴方のせい)だけど表面上受け取ってにっこり笑む】
淫蕩(オウトウ)な貴方の垂涎(スイゼン)
接吻避け私は喟然(キゼン)
【色好きな夫は夜、私に迫る。その接吻を避けて私は溜め息を着いた】
総てに置いて毀損(キソン)
耳に痛い吃音(キツオン)
【全て毀損(体面が損なわれて)いく。狂い始めた家が不協和音を立てる】
華奢(キャシャ)な錦繍(キンシュウ)
過ぐれば美醜(ビシュウ)
【華奢な錦のお着物、頼んだら買ってくれる高い高い着物達。こんなの沢山あっても重ねて着ても醜いわ】
凛然(リンゼン)の彼
何時しか淪落(リンラク)して枯れ
【勇ましく、凛々しかった彼も今となっては落ちぶれて目もあてられない】
『貴方の全て烏有に帰す』
【『貴方の全てを無くしてあげましょう』/烏有に帰すは火災ですっかり何も無くなるの意が強い。】
『朝三暮四(チョウサンボシ)とはこの事よ』
【『目先の違いに囚われて実際は同じだと気付かない。とはこの事よ』/貴方は私の家を滅ぼす時に逃げる私を笑ったのにちょっと化粧しただけで気付かないのね。お馬鹿さん】
嗚呼この世は無常(無情)
【嗚呼この世は無常だし無情よね。】
泡沫夢限(ホウマツムゲン)と荼毘(ダビ)に付す
【だから貴方は儚く火葬されてしまいます】
明媚な地に昧爽(埋葬)
【美しい地の、明け方ほの暗い頃、貴方は埋葬されます】
さよならバイバイまた会おう
【さよなら、バイバイまた会いましょう……機会があったらね!(会うならきっと地獄でしょう)】
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