「我々一人一人は常に誰かの描いた
"ある物語"に沿って
この"グローバルリズム"
という現実で生きている。」
これは僕、鏡音練が20歳になる前に
地球から離れたある星の図書館で
読んだ。地球に関して描いた事が
描かれている本で知ったことだ。
その図書館はどうやら普通の人には行けない
ようになっているらしい・・・
僕はどういうわけか普通の人ではないという事で
この星の第102帝国に来てしまったらしい・・・
因みに第102帝国に住む生命体、いわゆる人々は
何故かクマ人間・・・平凡に暮らす地球人がみたら
悲鳴をあげて「怪物!!!!!」というだろう・・・
というわけでここの図書館の司書もクマ人間のおじさんだ。
服装はまるで不思議の国のアリスに登場する
「うさぎ」と似たような格好をしている。
僕が来た時このクマのおじさんは「ああ地球人の方ですか?
近頃は数年前と比べると地球人のお客さんも増えてきて
ここの図書館も活気づいてきました!」と微笑みながら
出迎えてくれた。
クマのおじさんが言う"普通の人"とは
世間でいう「リア充」または
「社会で成功している者」の事を示すらしい。
僕はおじさんの親切な説明になんとなくそう理解した。
僕はこれに関して突っ込んだ事を図書館の司書に
聞いてみた。すると司書は「ここは貴方にとっては
夢の世界の"一部"です。ただここは・・・かつては
色んな人々が来てはこの図書館の本の借り出しをして行きました。
それは貴方と同じ地球という外見の美しい星から
来た人達でした。あなたがいる文明は資本主義文明という
文明ですね。この文明から来た人は実はまだ1000人ちょっと
何です・・・」司書は少し険しい顔をして言った。
「あの・・・僕は・・その今・・・その資本主義から来た地球人では
何人目なんですか?」僕は何人目なのか少し気になったので聞いてみた。
すると司書は僕のその発言が可笑しかったのか少し笑いながら
笑顔でこう言った。
「1011人目です。」
「1011人目ですか・・・」
母親の誕生日は10月11日で、自分にとってのラッキーナンバーも
11だった。
というのも学校を卒業した時の生徒ナンバーは98611で
この間のアイドル初音未来の一番くじで彼女のサイン入り
プロモ写真をあてた日も
12月11日だった。
僕は"11"という数字に何か縁があるのか?
そういえば確か今僕がいるこの夢の中の世界では
正確には何日なのかはわからないが、地球では確か明日は
5月11日であるはずだ。
僕は図書館の司書にこう言った。
「11は僕のラッキーナンバーでもあり母の生まれた年でも
あるんです。ただ"11"という数字にはあらゆる不吉な都市伝説の話もあるんです。」
すると司書は「ほう・・・その都市伝説というのは、
貴方がたの言う"911"と"311"の事ですかな?」
「はい。そうです。"311"・・・あの大震災以降ネット上では
"11"という数字が不吉な数字だと言われるようになりました。ただ11という数字には
良い都市伝説もあるんです!」僕が話す前に司書が「それは11月11日に生まれた地球人は縁起がよく幸せに恵まれた人生を歩む・・・という事ですかな?」
僕は少し驚いた顔でこう言った「はい!だいたいそんな感じです!"11"に関して
あまり詳しい事はしりませんが・・・」
司書は再び無表情な顔で僕にこう質問した。
「あなたがたの言う"911"同時多発テロですか・・・
実はそれは私はそれは物語の話だと思っていたのですが、
実際にあなた方の住む星で起きていた事だったんですね・・・
"311"の大震災もてっきり誰かの描いた小説のお話だと
思っていたんですけどね・・・」
僕は?と思った。司書はこう続ける「この土星の図書館は
色んな惑星のありとあわゆるジャンルの本が膨大に置いてあります。
私はとりわけ貴方がた地球人の言う"推理小説""冒険小説"という本は
お客の少ない日に漫画感覚で読んでいましたがまさか
あなたの住んでいる星で起きたノンフィクションだったとはねえ・・・」
え?今なんて言った?土星?サターン?てかさここは夢の中の世界
だよね?
しかも911も311も"ノンフィクションだっとはねえ"
って!?
このクマのおじさんの司書何を言っているの?!
僕は恐る恐る司書に聞いてみた。
「あの~ここは夢の中の世界の一部と貴方は言ってましたけど、
ここはそもそもどこなんでしょうか?」
「土星です」
・・・・・・・・・・・
えええええええ!!!ここが!!!土星?!!
てかマジかよ!?
(第二章へと続くかもしれない)
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