それは、昔々の物語。
まだ世界がとても小さくて、王様が国を治めていた時代です。
その国は小さな世界の中の小さな国でした。
王様が病に伏せ、お妃さまは不慮の事故で亡くなり、この国を治めるのは一人の娘、それはそれは美しい王女さまでした。
王女様のそばには、いつも青い髪をした騎士が控えておりました。
王女様が国を治めるようになってからの政治は、それはそれはひどいものでした。
民たちは4つの階級に分けられ、その中でも『役持ち』、『役無し』という身分がありました。
クラブの階級(クラス)の農夫の娘--美しい緑の髪をした少女は青い髪の騎士に恋焦がれ、双子の姉は商人に買われていきました。
ダイヤの階級(クラス)の紫色の商人は見目麗しい少女を買いました。
ハートの階級(クラス)の僧侶は自分の半身を探し彷徨い、尼は街の商人に淡い気持ちを抱いていました。
スペードの階級(クラス)の騎士は王女の暴挙を止められず、王女は愛されなかった寂しさを国民たちで晴らしました。


これは、昔々にどこかに存在しただけの国のお話。
まるでトランプのように切り分けられた身分の中で、『苦しみ』、『嘆き』、『憎み』……そうやって生きた7人の男女のお話。


Cards a Story...
『緑の娼婦(しょうじょ)の話』近日発表予定。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

Cards a Story

書いちゃいました(;゜д゜)
自分で自分の首絞めてどうすんの自分……orz という感じですが、一人一人のお話は、歌詞で作っていきたいと思ってます。
とりあえず農夫の娘(大体誰か分かる)から書いていきます!!
なるべく順番が前後しないように頑張っていきたいです!!

※冒頭の『二人の娘』は『一人の娘』でした;すみませんm(_ _;)m※

閲覧数:285

投稿日:2009/08/04 20:45:19

文字数:555文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

  • 関連動画0

  • 灰音

    灰音

    ご意見・ご感想

    はじめまして!!
    文章力に凄く圧倒されました…!それに面白かったですよ惹き付けられますvV続きを楽しみにしていますね

    2009/07/11 17:00:58

オススメ作品

クリップボードにコピーしました