☆ルカ☆

「ルカー！ルカー！開けてー！」

ドアを叩く音と、私を呼ぶ声が聴こえる。
メイコさんの声…。

「今開けます」

こんな朝方に何の用だろう？

「ルカっ！今日ここに引っ越して来る人がいるんだって！！」
「そうなんですか！」
「それで、歓迎パーティーを開きたいんだけど…」
「今日…ですか？」
「うん…無理かなぁ？」

…無理というより相手が引くんじゃ？

「いきなりっていうのもどうかと思いますけど…」
「でもでも、早く慣れて欲しいじゃない！」

まぁ、言われてみればそうなんだけど。

「とにかく、みんなにも話してみるね」
「はい。ところで、ここに来る人と言うのは…？」
「女の子で、歳は…ミクと同じくらい。いやちょっと上？らしいよ。名前は…そう、グミって言ってた」
「そうなんですか。楽しみです！」
「そうね！！」

ゴーンゴーン

部屋にある時計が鳴った。
7時になったようだ。

「あっ、長々とごめんね！じゃあね！」

そっか、ついに新しい子が来るのかー！
仲良くなれるかな？

PM5：00

「ルカ、例の子が来たよ」
「はい、今行きます！」

メイコさんの希望通り、パーティーが開かれた。
場所はメイコさんの部屋。

ガチャ
「おじゃまします」
「上がって上がって」

「はい、この子がグミちゃん。自己紹介してくれる？」
「はい。初めまして、北原グミ(キタハラ　グミ)です。歳は17。204号室に来ました。よろしくお願いします！」
「えっ！私の部屋の隣？嬉しいなっ！よろしくお願いします！グミさん」

こうして、私達の中にグミが加わった。