この肩に背負いし なんて軽やかな糸
繋がる先は 繋がる筈も無い彼の人
懺悔は出し尽くした
ならば
纏う迷いの衣脱ぎ捨てて
この身焼き尽くす焔へ飛び込もう
後戻りなど望んではいないよ
願いは ただ
あの夏に触れた とても温かな夢
泡沫の甘美 口端に宿った笑みは現(うつつ)
希望は遠く去り往く
ならば
揺らぐ風を自ら抱き寄せて
頬を撫ぜる思い出にさよならを
あなたは悲しむと知っていても
思いは 此処
紅い灯火(ともしび) 今 迎えに行くから
後戻りには遅すぎる
されど
震えるこの身体抱きしめて
足枷を捨てる勇気を下さい
悲しいだなんて気付かなかった
願いは ただ
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