空の広さは知っていたんだ
空白の空を泳いでた
途方もなく遠い場所で 尽きぬ自由に塗れ浮遊した
空の青さは知っていた
青いことしか知らなかった
その背に在るはずだった翼は 幻だったんだ
それが無いのならこれから創ろうか
喋って跳ねて切って貼って編んで
出来上がったのはハリボテの翼だ
急造の歪な創造品 想像を模した翼で
羽ばたいても 羽ばたいても
まだ飛べないままだ
晴天染まる群青の
空を仰ぎ見るのは何度目だ
さえずるだけじゃ小さすぎるから
二重の声で高らかに叫ぶんだ
星天陰る曇天で 言の葉を重ねかける
ローリングバード
幾度と羽ばたいてみせても
あの青い場所には 未だ届かないな
飛べども 飛べども
墜落ばかりが重なった
羽ばたき もがいて
近づいてはまた遠のいて
転んで起きてを繰り返す
そのたび羽を作り増やしたよ
連ね繋ぎ合わせて幾星霜
今ではこんなに大きくなったんだ
惰眠を貪る日々もあった
空回りしては塞ぎ込んだ
怠惰に沈んたこともあった
その先を今は駆けているんだ
さぁ想像力を双翼に
命を血潮を双声に
万民の喝采を上昇気流に
飛翔せよ 飛翔せよ
鳥になれたかな
晴天染まる群青の
空を仰ぎ見る日々は終わりだ
さえずるだけじゃ小さすぎるから
二重の声で高らかに叫ぶんだ
星天光る晴天の下で大翼広げる
ローリングバード
高らかに空に飛び立ったんだ
嗚呼、月に照らされた雲上の夜空の景色は
無数の虹の粒が燦然と その一粒として輝き始めた
嗚呼、朝日に照らされた両の比翼を見てみろよ
ハリボテだったそれはいつしか
銀に眩く輝いていただろう
空の青さを知ったんだ
青い場所まで飛べたから
広大な景色も 吹きすさぶ風も
今なら肌で感じとれるんだ
次はもっともっと高く飛んで 遥か先の宙を舞ってみようかな
背中の銀の翼が いつか金色に染まるまで
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出来立てオスカル
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今回は3ページと、比較的コンパクトにまとめることに成功しました。
素晴らしき作品に、敬意を表して。
↓「前のバージョン」でページ送りです...【小説書いてみた】 神曲
時給310円
6.
出来損ない。落ちこぼれ。無能。
無遠慮に向けられる失望の目。遠くから聞こえてくる嘲笑。それらに対して何の抵抗もできない自分自身の無力感。
小さい頃の思い出は、真っ暗で冷たいばかりだ。
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「...オズと恋するミュータント(後篇)
時給310円
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