(前頭語り)

君が見たいと言ってたあの景色が
明日無くなってしまうとしたら
君はどうする?

さよなら と言ったはずなのに
カメレオンの私は
尻尾を伸ばして明日も違う顔を魅せる

ねえ。
驚かないで聞いて。
明日、母さんとお別れかもしれない。

ありがとう。って言って。
(小さい頃の自分に言う)

『ちゃんと伝えないとダメなんだよ。』

ありがとう。って言えなかったから
わたしは誰にだって伝えたい。

今日曇りだね。
行きたくないな。
ゆっくりしてたいな。
私ってダメなのかな。
こんなんじゃ、ダメなのに。

知らない街、あの日見た夢、
叶わないって感じる毎日。

綺麗だったあの星空が見えない。

おじさんが手を振って行ってらっしゃい
って言ってくれてる。

頑張ろう って何だか思えた。

スーツを着て早歩きをする人
ゴミ拾いをしてくれるおじちゃん

わかんないけど 頑張ろうと思えたの。

母から今日もLINEだ。

さあ、行こう。

2018.11.19 8:37

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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  • オリジナルライセンス

2018.11.19

出勤の時に歩いて30分の職場へ行く道中の出来事。

母の事(癌経験者)が突然思い浮かんで、
また再発したり、突然いなくなったら
どうしようと思う瞬間、
まるで小説みたいな世界が頭に広がりました。

会う度に、母に産んでくれてありがとうと
話をしています。どうぞ皆様もお伝え下さい。

ご覧頂きありがとうございます☻

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投稿日:2019/10/03 10:55:26

文字数:439文字

カテゴリ:小説

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