【A】
これは溺れた私のお話
6番目の15歳
外の世界に焦がれ焦がれて
やっとの思いで見にいった
豪華絢爛客船の上
一際輝く貴方は誰?
その夜2度目の再会をした
貴方の意識は揺蕩っていた
【B】
このままじゃダメ
一晩経っても開かぬ眼
私じゃダメ
誰かお願いこの人を助けて
【サビ】
あの時隠れなければ
私ですと声を上げていたら
この未来は何か変わったのかなぁ
ひりついたこの喉からじゃ
あなたの名前は出てこない
【A】
これはその後の貴方のお話
貴方は勘違いをした
助けたのは私じゃなく
綺麗な目をした彼女だと
貴方に会いたいそう願えども
足枷になるのは尾ヒレ
足なんてないのに
どうしたら貴方にもう一度ーーー
【B】
足が欲しいかい?
暗闇から問いかける枯れた声
声が欲しいねぇ
こうして私は海から離れた
【サビ】
声を犠牲にしなければ
足なんて望まなければ私は
自分のこの声で貴方と話が出来たのに
焼け付くような痛みに呑まれ
踊る貴方を見てるだけ
【C】
一度はこちら向いてくれたのに
あなたを助けなければよかった?
いっそこちら側に引き込めばよかった?
美しい髪を犠牲にした姉たちは言う
「この短剣で彼を刺しなさい」
【サビ】
あの夜あなたを刺して
泡にならずに海に還れたら
この気持ちは違うものになっていたのかな
それでもあの嵐の夜のこと
後悔なんてしたくないの
泡になって光に溶けた
この身体はもうないけれど
愛で満ちたこの温かさは消えない
人魚姫とダンスフロア
いつかこの声で名前を呼んで
貴方とワルツを踊れますように
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