「ふぅん、いろいろ展開するんですね、クロミクで」
カイくんは言った。
「ええ。それで、これからは“ファッション”関連の製品も出していきたいんです。よいデザイナーを探しているんです」
アル夫さんはカイくんに向かって言った。
カフェ・つんでれの昼下がり。
テーブルに向かってカイくんが話しているのは、グーグレ出版の野呂間アル夫さんだ。
彼は雑誌の編集でもあり、いま売り出し中の「クロミク」グッズの企画者もやっている。
「ファッション・デザイナー、それならよい人がいますよ」
カイくんはうなずいた。
「この店の常連でもある、マコさんというデザイナーが、“てんわ”というユニットを組んでます。彼女に会ってみては?」
アル夫さんは聞いた
「そうですか。で、連絡はどこに?」
「ええ、デザイナーがたくさん入居している、『ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ』に連絡してみてください」
●マーケットの出場者だ!
テトさんと、デフォ子さん、ミクちゃんが作りだしたキャラの「クロミク」。
いまいろんな商品化に向けて動き出している。
その音頭をとっているのが、「ナチュラル・ハウス」をやっているカイくんや美里さんたち。
そして出版社の「グーグレ出版」などだ。
アル夫さんは、ニコニコ・デザイナーズ・ビレッジ、通称「ニコビレ」のパンフレットを見た。
「あ、ここに載っている“てんわ”ですね。...名護根マコ、天野ルナ。おや、この天野さんていう人は、知ってますよ」
「おや、お知り合いでした?」
アル夫さんは言った。
「ええ、うちの関連会社でフリーマーケットを開催してるんです。天野さんという人と、ぱみゅさんという人が、それに出てくれたんです」
「おや、ぱみゅさんなら、私も知ってます。ユニークな造形を作る人ですよね」
カイくんは目を丸くした。
「世間は狭いですねぇ」
●ぬいぐるみの風景写真を
「“クロミク”の商品で、いまあるのは、ぬいぐるみ、トートバッグ、あとはおたくで出している、テッドさんの作る絵本ですね」
カイくんは、ゆびおり数えて言った。
「くわえて、ファッションと、クラフト用の小物をこれから展開する、ってわけですね」
アル夫さんは腕組みをした。
「もう一つ、考えてるんです。ぬいぐるみを使って、“風景写真”のコンテストをしたい」
「ぬいぐるみの風景写真?」カイくんは聞いた。
「ええ、面白いでしょう。一般から応募して、イベントも開きたいです」
「そうですか。ここ、つんでれにも写真が好きな人が多いし、お客も集まるので、いっしょに盛り上げましょう」
カイくんはうなずいた。
●不思議の国へGO!
「あとね、童話も作りたいんです。ちょっと欲張りですが」
「童話?」
「クロミクが不思議の世界を旅する、ファンタジーなど」
ちょうどそこへ、ルコちゃんが、料理のメニューを持ってやってきた。
それを見て、アル夫さんはひらめいた。
「そうだ!君を見て、ファンタジーが思い浮かんだよ」
ルコちゃんは、喜んだ。
「わぁ、どんなのですか?不思議の国のアリスとか?」
アル夫さんは、190cmのルコ坊を見上げた。
「いや、クロミクが巨人の国を旅する、ガリバー旅行記とか」
ルコちゃんは小さくなってつぶやいた
「それを、ゆーな...」 (ーヘー;)
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