遠い空に行くあなた
浅い日暮れ青が少し
時と共に黒ずんで
星の見えぬ夜が来る

明日の米も足りず
腹を空かす子供たちと暮らす日々よ
なのにどこかから里長の声

恵みの無い秋　嵐
痩せた稲は水に浸かり
冬へ向かう風　無慈悲
道に咲いた彼岸花

明日の命知れず
一人あなた西へ行けと
仰せ付ける国は非情
ああ　枯れ木の匂い

三年の後また会える
希望かすか　脆い祈り
赤い空が立つ朝
あなたは連れて行かれた

別れはあっけないの
埃被るかまどのそば
子供たちを抱え嘆く声
相模の音色

わたしの音色
筑紫の音色
あなたの音色

A
とおい　そらに　ゆく　あなた

あさい　ひぐれ　あおが　すこし

ときと　ともに　くろ　ずんで

ほしの　みえぬ　よるがくる

B
あした　のこめ　もたり　ずはら

をすか　すこど　もたち　とくら

すひび　よなの　にどこ　かから

さとおさのこえ

A
めぐみ　のない　あき　あらし

やせた　いねわ　みずに　つかり

ふゆえ　むかう　かぜ　むじひ

みちに　さいた　ひがんばな

B
あした　のいの　ちしれ　ずひと

りあな　たにし　えゆけ　とおお

せつけ　るくに　わひじょ　おああ

かれきのにおい

A
みとせ　ののち　また　あえる

きぼお　かすか　もろい　いのり

あかい　そらが　たつ　あした

あなた　わつれ　ていかれた

B
わかれ　わああ　けない　のほこ

りかぶ　るかま　どのそ　ばこど

もたち　をかか　えなげ　くこえ

さがみのねいろ

リピート
わたしのねいろ

つくしのねいろ

あなたのねいろ