なげかぬかみさま

夜空に笑う月 狼は吼えた
帰る場所はなく
戻るべき道もない 
帰する場所なら
いくらだって
けど
帰すべき場所は
未だ見えない

長い長い旅の果て

夜空に満ちる月 狼は果てた
視力はとうになく
立ち上がる足もない
まぶたの裏になら
いくらだって
そう
帰すべき楽園(ばしょ)は
もう見えていた



***




漆黒の羽 翻して
真っ赤な空 切り裂いた

イカシてるデショ?
君は笑う

艶やか(あでやか)な闇 纏いし貴婦人
舞い降りた 不吉の女神

似合わないしゃがれた声で愛を囁く


一時の夢 覆して
泥の降る空 引き裂いた

イカレてるデショ?
君は嗤う

艶やか(つややか)な過去 奪いし理不尽
朽ち果てた 幸福(しあわせ)の民

意味の無い黄昏た声で僕を罵る


しめやかな今 与えし肉親
寄り添った 幸福(しあわせ)ばかり

仕様がないとあきれ声で此処を飛び去る



****


なみだめだま


真っ暗な冷たい部屋 私は一人泣いていた
悲しすぎて 目玉もころりと零れ落つ

転がった冷たい床 目玉は私見つめてた
悲しすぎて それでも涙は零れ落つ

誰かがあざ笑っている
けれどもそれは目玉じゃない
だって目玉には口がない
涙はまだ溢れ続ける


群がった知らない目玉 私の涙啜ってる
悲しすぎる 目玉も知らぬと目を逸らす

誰も慰めてくれない
けれどもそれは目玉だもの
だって目玉には口がない
涙は嘘枯れ果ててる

泣いていた私を見ていたのはだぁれ?

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

素材詰め合わせ

単品では歌詞に使えるのか微妙な詩っぽいものを詰め合わせてみました。
適当に使える部分だけ抜いてでも使ってくだされば幸い。

以下微妙に説明

なげかぬかみさま

ふるさとの森をなくした狼さんの歌のような気がしなくもない。
帰るべき場所を探して旅に出て、思い出の中に楽園を見つけるとか、そんなかんじっす。




栄枯盛衰と傍観者の烏さまのようなイメージ。
微妙に韻を踏んでいる部分あり。


なみだめだま

悲しくて泣いていたはずなのに、
そのうち同情を求めるために泣いている自分がいて、
周囲の人々は人の不幸は蜜の味とばかりに寄ってくるけれど、
誰一人として慰めてはくれない。
というのを、零れ落ちた自分の目玉が客観視している…
描写にしたかった。です。

閲覧数:258

投稿日:2008/02/11 01:08:35

文字数:650文字

カテゴリ:その他

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  • 鳥野ささみ

    鳥野ささみ

    ご意見・ご感想

    ぶち。さま>

    こんばんは、歌詞の紹介ありがとうございました。
    特に問題等ございません。
    ピックアップ企画、楽しく拝見させていただいたので、
    自分のものも紹介していただけて嬉しいです。
    曲のほうがつきましたら連絡いたしますね。

    *メッセージについてはお気になさらずー。

    2008/02/22 23:01:41

  • ぶち。

    ぶち。

    ご意見・ご感想

    こんにちわ!

    コラボ応援!歌詞ピックアップ。~『動物』編。
    http://piapro.jp/a/content/?id=errwm6z0oilq6mlx

    にて、こちらの歌詞を紹介させていただきました。
    何か不都合、ご要望などありましたら、
    ぶち。(http://piapro.jp/buti3333)までご連絡くださいな(*´∇`*)ノ
    曲がついた時にはご連絡を頂けるととても助かります!

    ※私信です。
    今回は2作品を載せさせていただきました~~(*゜▽゜)ノ
    同じメッセージを2個も送ってしまい、すみませんです。

    2008/02/20 17:14:18

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