ひらり ひらり 色づいた木々
舞い落ちる 紅
はらり はらり 風に吹かれて
水面を 染め上げる

闇の帳 紛れて出会う
忍ぶ足音 板が軋んで
開く障子に 伸びる影

あれは現か 幻か
覚えてるのは 肌の温もり
鼓膜震わす 貴方の吐息

ふわり ふわり 絡まる指に
心は満たされて
ぽつり ぽつり 紡ぐ言の葉
別れ 惜しむ夜明け

募る想いに 残る感覚
重ねた唇 指でなぞって
泡沫の夢に 迷い込む

今宵現か 幻か
見定めようと 文を飛ばすも
待てど暮らせど 姿は見えず

ほろり ほろり 零るる涙
夜風に 攫われて
ゆらり ゆらり 波打つ水面
月へと 手を伸ばす

ゆるり ゆるり 時は過ぎゆき
舞い落ちる 白雪
さらり さらり 袖を濡らして
届かぬ想いを 消すように

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

夢一夜

和歌とその詠み人に関する噂をイメージして作りました。
昔の方は31文字に想いを乗せて伝えていたのを考えると
改めて日本語の素晴らしさを感じました。
それを活かしきれない自分がもどかしいです。

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投稿日:2009/09/13 23:41:56

文字数:343文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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