「なんで、・・・あんたがそれを知ってんのよッ」
「私これでも二人が良い関係になるように影ながら努力してんのよ? ま、あれは完全に王の天然だけど」
こそこそとしている姫と女王に王は声をかけました。
「二人ともなに話してるの?」
「なんでもない。女の子同士の秘密なんだから」
姫は答えながら立ち上がり、座り込んだままの女王に手を差し出しました。
「恋ってすごいね。どんなに強い人でもその人のことになるとすごく不安になってしまう。でもそれがいいのかもね」
笑いながら姫はそう言いました。
女王はまだ頬を少し赤くしながら姫の差し出された手を取り、姫は女王の手を引いて立ち上がらせました。
「私もそんな恋がしてみたいなぁ」
「あら。それならもう、してるんじゃないの?」
女王はそう言い返して、王と楽しげに話している王子にちらりと目をやりました。
「え! いや、ちが」
姫はあわてて否定するも顔は真っ赤に染まっていくばかり。そして状況は一気に反転。
「実際に経験してるあたしが気づかないわけがないでしょー。先輩として、いろいろ相談にのってあげるけど?」
そういう女王の顔はニヤニヤと。姫は今まで自分はこんな顔してたのか、と妙に納得してしまいました。
その後、姫と女王は本当の姉妹のように仲良くなりました。そして女王は少しずつですが王に対して素直になっていき、より強さも増していきました。
一方、姫の方はいろいろ苦戦しているようでした。王子はよく他の国の姫からアタックされているようなのです。でもそれは全部断っているのだとか。噂によるといつの日か森を案内してくれた妖精に一目惚れしたそうです。
しかしその噂は姫の耳に入ることはありませんでした。王子が口止めをしていたからです。顔を真っ赤にしながら気を引こうとしている姫がかわいいのだと、王子は女王に話していました。女王は姫を少し不憫に思いましたが、おもしろそうなので黙っておくことにしました。
それからしばらくして、ようやく姫の恋が実って王子と結婚することができ、王たちとともに末永く幸せに暮らし、国をより発展させていきました。めでたしめでたし。
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