敗者?馬鹿みたい。いや、馬鹿だ。

「リン!お前はそれくらいで負ける奴じゃねーだろうがぁ!!」

目の前の『敗者にはもう用はないでしょう?』の文字をNOと答える。

「元の世界へ戻るぞおおおおおおおぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!」

暗闇の中、大声で叫ぶ。
リンは、ここに居る。



どこからか声が聞こえた。大好きな片割れの。
幻聴かな?ここにレンが居るはずないし。
体からは力が出ない。もう一度眠りに着こうとした時、
声がまた聞こえた。さっきよりもハッキリと、力強く。

「元の世界へ戻るぞおおおおおおおぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!」

なんだよ。イケレンにも、マセレンにもヤンデレンにもなれなかったヘタレンが、何カッコつけてるんだよ……なんだよ!
しかもなんだか急に体が軽くなった。声も出せそう……

「カッコつけてんじゃねえええぇぇぇぇぇええええええええぞおおぉぉぉぉ!!」

レンよりも大きな声で叫んだ。

「ヘタレンのクセにいいぃぃぃぃぃぃいいいい!!カッコつけるなああぁぁぁ!!」

武器を手に持って、声がした方を走る。

「んだと!貧乳のクセに……ビキニを着てるんじゃねぇぇぇぇぇええええ!」

思いっきり叫んで、リンの声がした方を走る。

「リン!」
「レン!」

互いを力いっぱい抱きしめた。

「よかったぁ……無事だった……リン……」
「会いたかったよ……レン。それじゃぁ……」

リンは武器を手に持つ。そして、装備されてるめがねのレンズを思いっきり割った。
めがねの破片がそこらへんに落ちる。
俺も、いつの間にか装備されていたでかい剣を手に持つ。
これから、最終決戦が始まる。
誰に?分かってるだろ?

「「紫色のキモイ変態をぶっちぎりに行くぞ!」」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

のろいのめか゛ね ほ゛うけんの書12

ありゃま。最終回じゃなくなってる!
すいません!もうちょこっとだけ続きます!

閲覧数:536

投稿日:2009/04/18 11:13:27

文字数:740文字

カテゴリ:小説

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