A1
満天に流れる
星芒の川 仰ぎ見て
苗色の 蛙が
雨を乞い鳴く いさら川

B1
想いに 焼かれ 焦がれる
人のように
鳴き叫び願っていた

S1
洒涙雨 薄雲
霞が かかり
その皮膚が 湿る
それでも叫びは止まぬ
「欠片も満たされはせぬ」


A2
鈍色の 叫びが
真に焦がれ 求めるは
薄雲が 隠した
星影の岸 夢の国

B2
知識や 理性 歴史が 
手綱を引く
身の程を知るべきだと

S2
然れども 心は
希望を 探り
悟るなど できず
それ故 叫びは止まぬ
「願えばいつかは叶う」


B3
川面を 滑る 短冊
祈りを乗せ
星屑の川へ向かう

S3
苗色の蛙も
短冊に乗り
あの岸を 目指す
そこがたとえ 彼岸でも
ここと同じ 此岸でも




≪平仮名≫
A1
まんてんに ながれる
せいぼうのかわ あおぎみて
なえいろの かえるが
あめをこいなく いさらがわ

B1
おもいに やかれ こがれる
ひとの ように
なきさけび ねがっていた

S1
さいるいう うすぐも
かすみが かかり
そのひふが しとる
それでもさけびは やまぬ
「かけらも みたされはせぬ」


A2
にびいろの さけびが
まことにこがれ もとめるは
うすぐもが かくした
ほしかげのきし ゆめのくに

B2
ちしきや りせい れきしが
たづなを ひく
みのほどをしるべきだと

S2
しかれども こころは
きぼうを さぐり
さとるなどできず
それゆえ さけびはやまぬ
「ねがえばいつかはかなう」

B3
かわもを すべる たんざく
いのりをのせ
ほしくずのかわへむかう

S3
なえいろの かえるも
たんざくにのり
あのきしを めざす
そこがたとえ ひがんでも
こことおなじ しがんでも

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

短冊に乗せて

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よろしくお願い致します。


(分かりにくそうな語句の意味)
いさら川;水の少ない川。小川
洒涙雨;催涙雨。七夕の夜に振る雨の事。
彼岸;悟りの境地。あの世。
此岸;煩悩や迷いに満ちた現世。この世。

閲覧数:131

投稿日:2013/07/03 21:50:00

文字数:738文字

カテゴリ:歌詞

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