昔夢見た宝の箱は
いつの間にか跡形もなく
そこにあった確証さえ
目に見えなくなったの
それでもまだ探している
見つかるわけないと
分かっているのに
あぁきっと幼くて甘ったるいの
頬張ったお菓子はほら
口の中で溶けていくの
まだきっとここにあるはずだと
手を入れてみたけどもう
掴む事は出来なかったの
頭過ぎった真実果てて
堕ちてしまい漂う腐臭
地に転がるその果実は
甘かったと気づくの
それでもまだ知らないのは
自らの事など
聞く気がないから
あぁきっと妖しくて醜いの
太陽が照らしている
ねえ私を溶かしてみて
まだきっと足りてないだけだと
躍り出てみたけど もう
消える事は出来なかったの
あぁきっと儚くて汚いの
風の中 舞散る花
誰だったか記憶にない
まだきっと思い出せるからと
潰そうとしたけど
あぁきっと苦しくて美しいの
窓の外溺れている
鎖がまたきつくなって
まだきっと間に合うはずだから
砕こうとしたけど もう
絶える事はできなかったの
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