A
散りばめられた
百花繚乱に
焦がれて黄昏
溶けゆく境界
衣に映る
夢幻の宴に
鈴の音色
どこまでも響く
B
ほのか照らされ
うっすら蕾がひらく
無垢のあどけなさ
撫でれば色づく
麗かなる爛漫
S
踊るように廻る
万華鏡の向こうがわ
くるくるくるり
華やかに唄う極彩色
花びらに咲いた誇り
今宵
舞うほど浮かれて
月愛でる言の葉囁き
待宵草がほのめかす
A
錦織なす
花々万彩(はなばなまんさい)
黄金(こがね)に囲われ
すべては光に
眼(まなこ)蕩ける
甘言爪弾き
掬いとれば
空に流れゆく
B
微熱のふたり
ひっそり指をつないで
吐息に雪解け
簪(かんざし)鳴らして
ほどけていくのは春
S
翻す玲瓏
万華鏡の欠片たち
綺羅、きらきらり
艶やかに絢爛花の装い
染まる紅(べに)ただ一途に
今宵
酔うほど召しませ
恋灯る盃(さかずき)傾け
月見草は潤っていく
C
雨音は遠く
雫を奏で
移りゆくひとの
想い想い
馳せるばかり
S
果てへと昇りゆく
万華鏡の乱反射
くるくるきらり
とめどなく降っては
紡ぎあげる玉楼は
ただ眩(まばゆ)く
今宵
ふたりで結いましょう
満ち足りる心を彩り
万華鏡に咲く大輪
——ひらがな——
A
ちりばめられた
ひゃっかりょおらんに
こがれてたそがれ
とけゆくきょおかい
ころもにうつる
むげんのうたげに
すずのねいろ
どこまでもひびく
B
ほのかてらされ
うっすらつぼみがひらく
むくのあどけなさ
なでればいろづく
うららかなるらんまん
S
おどるようにまわる
まんげきょおのむこおがわ
くるくるくるり
はなやかにうたう
ごくさいしき
はなびらにさいたほこり
こよい
まうほどうかれて
つきめでることのはささやき
まつよいぐさがほのめかす
A
にしきおりなす
はなばなまんさい
こがねにかこわれ
すべてわひかりに
まなことろける
かんげんつまびき
すくいとれば
そらにながれゆく
B
びねつのふたり
ひっそりゆびおつないで
といきにゆけどけ
かんざしならして
ほどけていくのわはる
S
ひるがえすれいろお
まんげきょおのかけらたち
きらきらきらり
あでやかにけんらんはなのよそおい
そまるべにただいちずに
こよい
ようほどめしませ
こいともるさかずきかたむけ
つきみそおわうるっていく
C
あまおとわとおく
しずくおかなで
うつりゆくひとの
おもいおもい
はせるばかり
S
はてえとのぼりゆく
まんげきょおのらんはんしゃ
くるくるきらり
とめどなくふってわ
つむぎあげるぎょくろおわ
ただまばゆく
こよい
ふたりでゆいましょう
みちたりるこころおいろどり
まんげきょおにさくたいりん
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