「・・・・」
ある時、世界が早く亡くなればいいのにと思っている一人の女の子がいた。
思いはやがて、呪いとなる。
想いは必ずや、呪いとなる。
昔からそう言われ続けてきたその女の子は溜め息をついた。
己の名前を思い出したからだ。
その女の子の名前は呪音キク。
呪う音に片仮名でキク。
呪う音は効く・・・。
そんな不吉な名前をもらったその女の子は・・・呪う音と名づけらしその女の子は・・・。
狂って狂って狂いまくった。
だが、その末にその女の子は一筋の恋心を抱く事となった。
その相手は、真っ赤に染まった血に燃える紅い髪をしており、その瞳も赤に濡れた純系の紅に輝いていた。
そんな赤々とした、紅に生きる道を選んだその人に、その女の子は心からず惹かれていた。
ただただ純粋に。
ただただ一途に。
でも、だからこそ傷つくこともある。
そして、傷ついた心は修復が効かず狂気に魅了され狂うだけ。
そうなればもう手の打ちようが無い。
かつて、そのような経験を二度もした女の子は・・・・。
世界が早く亡くなればいいのにと冷静に思えるほど、その女の子は狂いに狂っていた。
今。
その女の子は、狂気が、狂うことがもはや、日常の中に当たり前な習慣になっている。
果たして、その女の子は一体どういう道を歩むのだろうか・・・・・・・・・・・・・・・。
終・続 ?
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