タグ:呪音キク
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願い、星にかけて~世界の破壊と目覚めたレイ~
「ミツ…キ…さん…?」
「ミ…ツキ…さん…」
あ…目が覚める。
どれくらいの間眠っていたのだろう。
誰か、ここの空間を見つけたのかな。
「ミツ…キさ…ん…!」
「あ、ルア!あれ、どうしたの?」
「あ…の…リノ…が……」
リノがどうか...願い、星にかけて~世界の破滅と目覚めたレイ~
kakimori
蛍光灯の破片を掻き集めながら、再び調整に使われた研究室を見回した。砕け散ったモニターやガラス、壊れたコンピューター、千切れた黒いケーブル。あらかたの片付けを終えてもなお、この部屋には、数人が取っ組み合いの争いをしたような痕跡が残っていた。ましてや、凶気に操られたアンドロイドと科学者が死闘を繰り広げ...
Eye with you第二十話「露と消えゆ」
FOX2
そこには冷たい顔をした、見知らぬ少女が立っていた。その顔立ちこそ僕が忘れるはずもない、今までに多くもの思い出を作ってきた少女、キクのものであったが、その凍りついた、完全に生気を失った冷酷な表情と視線は、僕の知るキクのものではなかった。
「キク・・・・・・? ねぇどうしたの。返事してよ。」
彼女...Eye with you第十九話「呑まされた凶夢」
FOX2
散歩から帰ってみると、すでに研究室には数人の科学者(おそらく本社の者)が集まり、今夜の調整のための機材を用意していた。
研究室に立ち入るなり、彼らは挨拶もなしに「二人を調整用ベッドに寝かせてくれ」と命令してきた。
本社の人間は決まって冷たく命令口調で、僕と鈴木君はやはり反感を覚えたが、ここで逆...Eye with you第十八話「冷たい寝顔」
FOX2
一歩足を踏み入れただけでも、この部屋が私にとって以下に未知の空間であり、どこか落ち着きがなくそわそわとしてしまうものだった。
暖かい日差し、涼しい潮風、薄い肌色の壁、毛布のようなカーペット、本棚とそこに置かれた絵本と、色鉛筆とスケッチブック。
今まで触れたこともないようなものに実際に触れても、...Eye with you第十七話「つばさ」
FOX2
あれから数週間。どうにか本社にその存在を認めてもらえたタイトとキクの二人。だが、僕と鈴木君の仕事はそれで終わったわけではない。
これからたった二人の、しかもロクに子供と接したことすら無い男二人でタイトとキクの面倒を見ていなければならなかった。しかも、これがまた意外と過酷な作業で・・・・・・。
...Eye with you第十六話「絵空事」
FOX2
「ええ・・・・・・驚くほどの学習が早く、既に基本的な動作は完璧にこなしております。ご覧になれば、きっと驚かれるはずです。」
暖かい間接照明が照らし甘い香料が香る廊下を、僕は如何にもお偉方と言った風貌の背広の男達と歩きながら、些細な質問に対して大げさに、そして誇らしく語っていた。
二人が目覚めて...Eye with you第十五話「赤と黒の子」
FOX2
魅琉「ただいまー」
リン「ただいまー♪」
レン「よぉー」
ミク「るーん♪るーん♪」
メイ「お帰り」
カイ「上に同じく」
ルカ「姉さんと同じく」
キク「2人に同じく」
魅琉「おい★カイト、ぼっこぼこにされたいか?」
カイ「いいえされたくないです」...魅琉と愉快なボカロたち9
璃滝
未玖「今日は何の日でしょうか」
メイ「勿論…」
カイ「31のアイスが届く日!」
未玖「それは明日」
メイ「もーアンタはアイスの事ばっかり」
キク「…このほうちょうで…」
カイ「ぴぎゃぁぁぁぁぁ」
キク「…って言うのは冗談」
ミア「みんなー久しぶりー」
ミウ「暇((←」...未玖斗と愉快なボカロたち8
璃滝
キク「…あのぉ~;」
未玖「どしたの。キク」
キク「あれ?未玖斗から発表があるんじゃ」
未玖「ああー、うん」
ルカ「なんですか?」
未玖「実は…小説少し休む」
ル・力・メ・が「ふ一んoVo」
未玖「ちょっ」
グミ「大人組…むなしいね」
未玖「リンレンたち元気かなー」...未玖斗と愉快なボカロたち7
璃滝
ル「あら?ミク達は?」
未「沙雲さんの所だよ(oVo)」
メ「何その絵文字」
未「特にいみは無い」
が「DSiで打つのめんどいでござるな」
未「いや、アンタ打ってないしょ」
カ「がくぽ無念(笑)」
グ「カイトさぁ~ん!!」
カ「う…うおっ!!」
未「グミ;やりすぎ」...未玖斗と愉快なボカロたち6
璃滝
「あのーすいません」
「ちょっと尋ねたいンだけど」
「はい、何でしょう?」
「アンタこの遊園地の係員?」
「ええ、どうかいたしましたか?」
「じゃあ寝てて」
「……っ」
「きゃぁあああっ!何をして――」
「五月蝿ェよ」
「………」...日向さん家のボーカロイド[機械人形の苦悩]5話
あかちゅき
「美味しい?」
屋台のそばにあった椅子に腰掛けながら少女を覗き込む。
少女は小さく頷くと顔を背けた。
可愛くない、などと思いながらもジュースを開ける。
一気飲みしてやろうかと考えていたら通りの方から大きな音がした。
「なんだろ?」
振り返ると見慣れた人物が紅い髪の女性に追われていた。
「に、ニガティ...日向さん家のボーカロイド[機械人形の苦悩] 4話
あかちゅき
「やっとあったよ~」
自販機を探して大通りを歩いていた凪は建物の影にあった自販機に駆け寄った。
「地味なところにあるなー」
取り出し口からジュースを取り出しながら大通りを見ると係員がパレードの準備が行われていた。
「やばっ、急がなきゃっ」
急いできた道を引き返そうとすると足に何かが当たった。
「きゃ...日向さん家のボーカロイド[機械人形の苦悩] 3話
あかちゅき
今回はホラー系です。
ダメな方は即効でお逃げください。
この回を飛ばしても内容に支障をきたしません。
「ばっちこいやぁああっ!」な名も無き勇者様はどうぞお進み下さい。
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見渡す限り何も無い白い世界の中カイトは一人立ち尽くしていた。...日向さん家のボーカロイド[機械人形の苦悩] 0話
あかちゅき
「・・・・」
ある時、世界が早く亡くなればいいのにと思っている一人の女の子がいた。
思いはやがて、呪いとなる。
想いは必ずや、呪いとなる。
昔からそう言われ続けてきたその女の子は溜め息をついた。
己の名前を思い出したからだ。
その女の子の名前は呪音キク。
呪う音に片仮名でキク。
呪う音は効く・・・。...呪う音はキク。 【狂気乱呪物語】
もごもご犬
全てが停止した。
時間も。風も。ここにいる全ての者たちも。
キクが羅刹の如き奮迅ぶりでABLやテロリストのヘリを破壊した後、世界は、黄金色の月明かりに照らされた夜となった。
あれほど大地を焼き尽くし全てを飲み込んでいった炎は跡形もなく消え去り、ただ荒れ果てた無毛の地の上には、一人の少女が立ち...SUCCESSOR’s OF JIHAD第五十話「内なる何か」
FOX2
山の頂にたたずむ、炎に包まれた双角の巨人。
もともとは赤い髪をした少女。呪音キク。
炎に埋め尽くされた大地。
テロリスト。
だが、それを確認できたのもほんの一瞬だった。
「伏せろッ!!!」
不意に背後でタイトが叫んだ。
次の瞬間、巨人は炎そのものになり、俺達を取り囲む大軍団の中に突入...SUCCESSOR’s OF JIHAD第四十九話「悪鬼羅刹の如く」
FOX2
突如として転がり込んだその報は、この場所そのものを凍てつかせた。
ここにいると、危ない?
何故?
「キク。どういうことなんだ?何が危ない?」
決して取り乱さぬ口調で、タイトが問いかける。
『てき・・・・・・敵がきてるの。たくさん・・・・・・たくさん。囲まれてるよ。』
彼女の声には、まる...SUCCESSOR’s OF JIHAD第四十八話「紅き巨月」
FOX2
彼女に導かれるまま、俺は板張りの床へ踏み込んだ。
コンクリートや鉄とは違う、素足で感じるのは初めての感触に新鮮味を覚える。
俺と、そしてタイトは縁側に近い、ガラス越しに竹藪が映える客間に通された。
こんな日本家屋でも洋室ぐらいはあるのか。
「ちょっと待ってて。すぐに着替えてくるから。」
...SUCCESSOR’s OF JIHAD第四十七話「本拠地」
FOX2
・・・・・・。
仄暗い空間の渦中より視界が蘇った。
起床時間も近く、部屋の発光壁は外と変わらぬ光を部屋に行き渡らせている。
俺はベッドから這い上がり充電器のプラグを手首から外すと、スニーキングスーツに着込み、バックパックを取り付けた。
そろそろ時間だ・・・・・・。
レーダー用の端末を見る...SUCCESSORs OF JIHAD 第四十四話「今度は・・・」
FOX2
午後九時十分。
全ての装備を解きヘッドに身を深く沈めると、脱力感としか言いようのない感覚に襲われた。
今日という日に行った任務は、今まで体験したどの訓練よりも意外な出来事だった。
人質は死に、今となっては仲間であるミクやキクに襲われ、ヘリの大軍団を相手にした・・・・・・。
今までに、二十四...SUCCESSORs OF JIHAD 第四十三話「眠れぬ夜」
FOX2
追憶の内、今思えば、あれは一夜の夢であったような気がしてならない。
だが、実際夢ではなかった。
あの夜の出来事は、確かに起こった事態だった。
空軍配備の軍用アンドロイドとして、俺は遥か異国の地、今は無き国、興国の森林部へと、XC-2と呼ばれる空軍輸送機からパラシュート降下し、興国にある核ミサ...SUCCESSORs OF JIHAD 第四十一話「月の下で」後編
FOX2
その巨大な鉄の空洞は、地下格納庫、と呼ばれている。
この水面基地に配備されている航空機は、全てここから地上の射出カタパルトまで、エレベーターで持ち上げられ、そして発進する。
この基地はかつて存在していた旧興国が繰り返す領空侵犯に対処すべく建造されたため、スクランブル発進する戦闘機を一刻も早く空...SUCCESSORs OF JIHAD 第四十一話「月の下で」前編
FOX2
次は、ターゲットの呪音キクに仕掛け人のアカイトがドッキリを仕掛けますっ!・・・・アカイト、相手は年下だけどいいのかな・・・?
「で、話って何なの?アカイト」
明るい声でキクは言う。
「・・・・話ってのはな・・・」
なんか、一歩間違えればホストに間違われそうなアカイトはそう前置きをしてから
「キク・・...ドッキリ大成功その1!どれだけ○○にモテるのか!? その3
もごもご犬
目前に迫る絶望を打ち破るため、俺は親指のスイッチを押し込んだ。
その瞬間凄まじい振動が俺の腕を体後と揺るがし、前方で眩いマズルフラッシュが巻き起こった。
ミニガンから打ち出された弾丸がレーザーのように光線を連ね、ガンシップに吸い込まれていく。
俺はひたすらスイッチを押し続け、次の瞬間、光線...SUCCESSORs OF JIHAD 第三十八話「一日の終わり」
FOX2
その眼光は、たとえ片目であろうと鋭利な刃物の如く鋭く俺を突き刺し、引き金に掛かった人差し指さえも動くことは叶わない。
俺はただ、目の前にいるアンドロイドがどのような行動に出るかを待つしかない。
だが、おおよその見当はついている。
彼の紫の瞳が示すものは、俺に対する憤怒。
彼が胸に抱く赤髪の...SUCCESSORs OF JIHAD 第三十四話「諍いと和解」
FOX2
いたい・・・・・・いたいよ・・・・・・
くるしいよ・・・・・・
だれか・・・・・・たすけて・・・・・・
あのおとが・・・・・・きこえるの・・・・・・
...SUCCESSORs OF JIHAD 第三十三話「Cry Crysis」
FOX2
ある日、私は盗んだ音楽時計をくわえて走り出しました。
病室に忍び込み、寝ている二人の前で蓋を開けました。
静かな病室が音であふれます。
とても楽しくなります。
彼らがすてきな夢を見られるように、私はいつもこっそり音楽をかけました。
私はたまらなく二人のことが好きでした。
特にリンという少女のことが大...優しい傷跡-魔法の音楽時計- 第26話「すてきな夢をありがとう、さようなら」
アイクル
どうして・・・・・・。
どうして、わたしだけが生き残ったんだろう。
キクも、ワラも、ヤミも、タイトも、ミクオも・・・・・・。
誰も自分から死にたいなんて、思うわけがない。
ミクオだって、本当は、死にたくなかったはずなのに・・・・・・。
...Sky of Black Angel 第四十九話「別かれの前に」
FOX2
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