「あのーすいません」
「ちょっと尋ねたいンだけど」
「はい、何でしょう?」
「アンタこの遊園地の係員?」
「ええ、どうかいたしましたか?」
「じゃあ寝てて」
「……っ」
「きゃぁあああっ!何をして――」
「五月蝿ェよ」
「………」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「撒いたようですね」
「そっか…」
遊園地の倉庫の影からニガイトは辺りの様子を探っていた。
「ふぅ」
後ろを見るとマスターが胸に手を当てて苦しそうにしている。
そういえばずいぶんな距離を走ったので普通なら疲れても仕方がないだろう。
まして相手は女の子なのだ。
過激な運動はあまりさせるべきではない。
「ごめんね、体力には地震があるほうなんだけど…」
「いえ、大丈夫です。無理させてごめんなさい」
「………」
動くほうの腕を伸ばすとマスターの視線が垂れ下がった腕に移る。
「その腕…」
「…今は回線切っているだけですよ。また動きます」
「そういう事じゃっ…」
「ごめんなさい。今は、言えません」
マスターが顔を伏せる。
しかしすぐに顔を上げ
「分かった。できるだけ早く説明してよね」
笑って答えた。
「…はい」

「おお~、なんか感動シーンだな」
「っ!」
「…悠?」
突然の声に振り向くとそこには悠さんが立っていた。
「んだよ、人を脇役以下に使いやがって。存在忘れんなよ~?」
「どうしてここが?」
「いや、ここのエリアに走ってくの見たから。お前昔絶好の隠れ場所だって言ってたもんな」
「そうですか…」
優雅横にある非常口の扉が開くか確かめる。
「これからどうするの?」
「ええ、ひとまず非常口を使ってここを離れましょう。アイツもそろそろ着そうだ」
「さっきの赤い髪の人?」
「…ええ」
マスターの問いに苦い顔になるのが分かる。
「どうゆう関係なんだよ、あの女と」
「悠も知ってるの?」
「まぁ、いろいろと…」
「そっか…」
二人の顔が同時にあさっての方向に向けられるのをほほえましい気持ちで見つめたかったが苦いとは顔を背けて
「言えません」
と呟いた。
「な、説明できねぇって―」
「見つけたわ」
悠の言葉を菊の声が掻き消す。
「とりあえず、二人は逃げてください」
「ニガティー!?」
「囮役が必要でしょう」
「あら、結構カッコいい事言うじゃない」
振り向くと反対側の過度からキクが現れる。
「思い切りのいい人は好きよ」
「僕はあんまり君のことが好きではないけどね」
横目で確認すると悠さんがマスターの手を引いて非常口を走っていくのが見えた。
「あの人たち、優しいのね」
「何が言いたい」
「つまりはね」
自分の問いにキクは可憐に笑って
「あなたの始末よりあなたたちの関係を壊したくなったわ」
非常口に近寄った。
「やめろっ」
「暴力はしないわ。そういう趣味はないの」
非常口の入り口に立ちふさがるニガイトを無視して非常口の向こうにキクが話しかける。

「この子の秘密を教えてあげる」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

日向さん家のボーカロイド[機械人形の苦悩]5話

地獄の底からこんにちわ、あかちゅきです。
直しの数がパナいデス☆
今回あかちゅきさんはインフルにかかってしまいまして。(A型だけど)
布団の上でういるすにメタられてました。
つーか、健康って大切だよ。(あと髪の毛はちゃんと乾かそうね!)
体温計で体温はかって「あ、熱だ~。昨日髪適当に乾かしたからな~」とか言ってたら医者さんに「インフルです」って
一段飛んだっ!(心の声)

お陰で期末前の重要な時間が消えましたよっ(泣
まぁ基本悪い点数しか取らないから気にしないんだケドね♪
よい子はマネしちゃだめだぞ(はぁと)

以上、この頃ムダにパソコンを触らせてもらえないあかちゅきでしたっ
では☆

閲覧数:157

投稿日:2009/11/09 16:42:58

文字数:1,246文字

カテゴリ:小説

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    おおお!!待ってました!!まさかインフルだったとは……!!;;

    な、ニガイトの秘密…??;
    それはぜひとも…
    次回、楽しみにしてます><

    2009/11/10 20:23:46

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