「ちょ、こんな普通増えますかァ!?」
「知らないわよ、そんなこと!! 速く走って、ほらほら!!」


 僕達はただいま絶賛逃亡中だ。
僕達がいた『施設』から脱走する為に。
 
 でも、やっぱり簡単にいかないわけで。
見つかっちゃって、追っ手が来てるんですね。
困ったものです(・ω・`)


「誰に向かって何いってんのよレン。頭いかれちゃった?」
「うっさいなー」


「いたぞー!! こっちだー!!」


「やべ。ほら、走る走る!!」
「とっくに走ってるわよ!!」


 でも、14歳の僕達にとって、『施設』から門までの3㌔をダッシュで、追ってを巻きながらと言うのはキツイものがあった。


「もーむりよー!! 疲れた…女の子なめんなよー…」
「ほら、急ぐ急ぐ!!」


 必死で走っているものの、相手は『大人』だ。
かなりシンドイ。
 
 …でも、『あっち』は『ニンゲン』だ。
僕達機械なら、電源とバッテリーさえあれば結構持つ。
速さで負けても、持久力は『ニンゲン』より多いのだ。


「女の子にとってこんな服で走れって言うのも無理なのよ。ジーパンに運動靴がいいのにさー」
「仕方ないよ。僕達が脱走しないようにこうなってるんだし」


 僕達の格好は、リンがスカートにブーツというかなり動きづらい格好だ。
僕は運動靴にズボンだから動きやすいけど…。


「はだしになっちゃえば?」
「ナイスアイデア」


 そういって走りながらぱっぱと脱ぐ。
はだしなら、リンの方が僕より早い。


「おお、らくらくー。ふん、このブーツであいつら殴ってやろうかしら…」
「ナイスアイデァっていいたいところだけどやめようね」


 もうすぐ、もうすぐ門につく。
そうすれば、僕達は自由になれる。
『施設』の情報を漏らす事もできる。
『施設』の『ニンゲン』を、僕達の仲間と倒す事もできる。


「二手に分かれよう。二手に分かれた方が、どっちかが捕まっても、逃げ切れる。通信モードつけっぱなしでお願い、消耗は激しいけど、我慢」
「おk。じゃァ、健闘を祈る」
『ラジャーっ あ、ちなみに俺も逃げてたの気づいたー?』
「お、ミクオじゃん。お前も逃げ切れたか」
『もち。楽勝じゃん。こっちには銃もあるからね。転送しようか?』
「頼む」
『おk。んじゃやるよ』


 しゅうううううん。
手には転送された銃。そして予備の銃弾が10個。

 銃は小さめの口径で、最新式のピストルだ。
この銃は、反動を最小減にするために、色々いじってある「改造」品だ。
威力は変わらないのに、全然衝撃がこない為、僕にも仕える一品だ。
 
 …なんでミクオが持ってんだか。
もしかしてあいつ、武器庫をつぶしたんじゃないか?

 そんなことを考えながら、分かれ道があったので僕らは二つに分かれた。
リンは右、僕は左。
リンにも、「もしものために」と銃と弾丸を渡し、走った。


「絶対、逃げ延びてね」
「外で会おう」


そう、約束して…。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

(non title)

はい、いきなりなんだっていう小説が通りますよー。


いやぁ。こーゆーの描いてみたくて。
タイトル決まんないなー。


詳しくは続き。
一話みただけじゃお話は始まらないですよっていう。


では。寝ます。おやすみ。

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投稿日:2009/10/22 20:33:38

文字数:1,245文字

カテゴリ:小説

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