流れる雲は時々集まりまた離れてく
心は止まることなく 苦楽を感じ呻き立つ
疲れも漂う波も 色のない陽の光へ
それは魂が宿る 夢に見たトワイライト
声の届くことのない 世界の隅々まで時が流れ
愚痴や嗟嘆を漏らしているほど 世界は横着でもない
乱される小っちゃい希望の声を 鼈甲縁の眼鏡をかけ
汚れたレンズを通して 蚤取り眼のごとく目を注ぐ
揺るぎなき栄光だけ 刻み込む勇気をもって
巡り合う逆境の地を 気焔を背に突き進め
拙い計算式を 路傍の端に置き捨て
不条理だらけのこの地球(ほし)のどこかで
空虚を満たしてくように ぽっかり空いた穴へと
この身を削ってでも あの焦燥に色めき立つのはなぜだ?
このちっぽけな拳を 心が示す方へと向け
早い波に私の大いなる物語が奮い立つ
真夜中の3時 時々目が覚め 不思議な奔星を見る
まるであれは 私の痩せた懊悩みたいにキラリと光る
「どこへ行くの?」 それはこう答えた
「禍つ生命の帯びる場所」
「でもね それは心の奥にこっそりと隠れているんだよ」
終わりのないこの旅と 終わってゆく進行形
矛盾という名の壁は その場所をただ慈しむ
人間失格って言葉を 後世の箱に閉じ込めて
風を切って一心に飛んで 見える景色が変わった
はびこる数多の無下な公式に時をかけて
幽体の最期の怒りを 今を生きる希望に変えた
輝く光を浴びて ネオンを放つ裏では
穢れも敵愾心も すべて知り尽くしたようで
そんなことを悟っては 悲哀を無残に捨てる
そしてこの壁の向こうに手を伸ばし
言葉の外側で 今日もぐるぐる回転してる
まるで未来から見舞う自分に 棘を刺された感覚で
消えることのない 栄光への道を辿るならば
限りある時間の果てに 希望に満ちた帆がそびえ立つ
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