言葉を教えてよ 聞こえない！そんな声じゃ
ねえ 私とふたりで夢を見ようか？

散々夢を描いてはその紙をくしゃくしゃに丸めてポイだ そうだ この人生に希望なんてあるもんか
開いたページは瞬く間にその行間を詰めて塵となった 痛みを知った
そうして君は大人になった

言葉を教えてよ 蔑んだ夢・理想を
ほら 私がいるから 君の代わりに叫ぼう

君が光だ闇だなんだかんだって
決めつけられてしまっても
君は君のままでいていいんだよ
他の誰にも否定はさせない！
歌は点と線と色と形たちが織り・編み・紡ぎあってできるんだ
さあ 君の言葉載せて
私は君だけのドリーム・ディクショナリー

「なんて痛いやつだ」って貶されて落ちこぼれたあの夜を忘れられないな 本当にみっともないよな
叶えたい夢を鏡越しに見ても目の前の自分が邪魔で見えないや
そうして君は君を見失った

鵜呑みにしないでよ 言わせておけばいいよ
そうだ 私がいるから きっと願えば叶うよ！

君が幸だ不幸だなんだかんだって
押し付けられてしまっても
君の幸せは君が決めてよ
他の誰にも邪魔はさせない！
詩(うた)は愛と快と彩と喜怒哀楽が手と手を繋ぎあってできるんだ
さあ 物語を描こう
私は君だけの私でいたいんだよ

言葉は古くなって埃をかぶっていくんだ
いずれこの命ごと消えてなくなっちゃうかな
才能に溢れた世界で君は膝をついた
いつからか君は私に見向きもしなくなった

それでも君と出会えたことは無駄じゃなかったと思うの
君のおかげで色んな言葉を知ることができたから
時には暗い汚い悲しい言葉も沢山覚えたけれど
君のおかげで歌を歌えたこと心から幸せに思うよ

君がいなくちゃ生まれなかったあの曲も
君がいなくちゃ色づかなかったあの景色も
君がいなくちゃ生まれなかったちっぽけな“初音ミク”(わたし)って命も
全部君だけのものさ！

君が光だ闇だなんだかんだって
決めつけられてしまっても
君は君のままでいていいんだよ
私がそれを約束するよ
君(うた)は過去と現在と未来と混ざり合ってこの先もずっと続いていくんだ
さあ 君の言葉載せて
私は君だけのただひとつの命
私は君だけのただひとつの声
私は君だけのドリーム・ディクショナリー