前回友達になった斬音ケイとの別れはあっけないものとなった。

――――― 別れ ―――

日曜日に僕はケイと一緒に出かけていた。

ケイ 「どこ行きますか?」
レン 「いやまだ駅ついてないし、行ってから考えようよ」
ケイ 「それもそうですね」

初夏の花々は花びらをゆすっている。
ゆっくり吹くそよ風で暑くもなかった。

ケイ 「今日はいい天気ですね」
レン 「あ、うん」

ケイはポーチからケータイをとりだして、ピースをして写真を撮った。

レン 「ん?どした?」
ケイ 「レンさんとツーショット成功~」
レン 「どゆこと??」
ケイ 「いえいえ記念ですよ記念」
レン 「そっか。あ、駅着いた」

暑くなってきたので駅で涼もうと走っていってしまった。

レン 「お~いケイ早く早く」
ケイ 「!」

どうしたんだろう思い切り走ってくる。驚いたような顔で・・・。

ケイ 「危ない!!!」
レン 「うわっ!」

いきなり突き飛ばされた。・・・がすぐ何かがぶつかった音がした。
それは僕をかばって・・・。僕のかわりに道路の角からでてきたトラックにぶつかった・・・・。
体内のアドレナリンが時間をスローモーションのように思わせている。
ケイは、うつろな目で僕を見た。そして笑った。優しい顔で・・・。

レン「ケイ!!!」

ケイは最後の力をふりしぼってケータイのボタンを押した。

数十分後に救急車やらが来てケイを乗せて行った。
でももう遅かったのだとゆう。
あの時自分が走ったりしなければ・・・。
そう思えば思うほど涙が止まらない。
ケータイを見てみた。
すると・・・。

ケイ 12:27

さようならは言わないよ。だっていつかあえるから、僕はすこし先に行って来ます。でもまた会ったら・・・。いや絶対会えるから、その時は友達のままだよね。


最後にあのケイが記念と言った写真があった。
それを見た瞬間違う涙が止まらないほど出てきた。

ケイ「また会えるから」

そんな声がどこからか聞こえたような気がした。

終わり

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

さようなら

けっこうがんばりました~。三回目の投稿でした。

閲覧数:33

投稿日:2010/07/03 11:43:10

文字数:859文字

カテゴリ:小説

オススメ作品

クリップボードにコピーしました