「あ、じゃあ口頭でいいんで、アンケートに答えてもらえますかぁ?」





「ーーーーーーー?!!」





俺と母は、ほぼ同時に振り返った…。
いや、2度見したというべきか。

やつはそれでもめげなかった。


俺の腹筋を壊す気かwwwww
呆れた母はマジギレ。
何かキレる音が聞こえた。

「だからぁ!今、天ぷら揚げてて、(嘘だけどw)手離せないんです!!(憤怒)忙しい…」
「貴金属って持ってます?
昔のものってどうしました?」





こ れ は w w w




強ぇ…強すぎる…物凄い猛者だ…

俺の中の常識が覆えった瞬間だった。

間髪いれずに母は声を荒らげ
「持ってません!!!!売りました!!!!いい加減にして下さい。本当に手が離せないんです。もう帰れよ!!!!!(MK5)」



さぁ…どうするんだ?!

ゆとりーマンよ!!!!


次はお前のターンだぜ!!!!


俺はワクワクした。
ここまでくると最早ネタなのだ(笑)
楽しむしかないだろwww



この威圧的な空気を、お前はどう処理するんだ?


考えただけで、面白い。


次はどんな手を
使ってくるのだろうーーー。


あらゆる状況を俺は予測した。

「あ…すみませんでした…では、失礼します…」
「本当だよ。もう二度と来ないで下さい。」






????!!!!!!!!





予測外デース



静かに閉まる玄関の音が虚しく響いた………




何が起こったのか、一瞬理解に苦しんだ。



何故だ…??!!!!何故なんだ!!!!!

ここまで来て、お前はあっさり捨て台詞を素直に浴びるなど…!!

お前らしくないじゃないか……。
お前ならやれると…そう信じていたのに…。

ガッカリだよ………。



最後の最後で、期待を見事に裏切りやがった。

そうは言うが、ようやく解けた緊張感に俺は安堵し、笑い転げた(笑)

思い出しただけで、涙が出そうだ!



そんな俺とは裏腹に母は、怒りが収まらない様だった。


「なんなんだ?!あいつ!!!どちら様かって、こっちが聞いてんのに無言だし。大体無言のやつは
ろくでもないやつしかいないんだ!!!こないだのも、無言だったし。出たら出たで、


「私、なんとかかんとか協会の者ですが…」

もうどうでもいいし、こっちは髪染めてる途中だったっつーのに(怒)
思い出しただけでも腹が立つわ!
そいつは状況見て、流石に悟ってソッコー帰ったっていうのに……何なんだあいつ?!!!」





あぁ…怒りが爆発した。
母の口は、止まらない…。

マシンガントークだ。

言葉の風に危うく
飛ばされそうになる。

我が家のみの、
暴風警報でも発令したか?


まぁその話も面白いから、
俺は思い出してさらに笑った。

「大体さ、夕飯どきに訪問すんなよ!!!忙しいのわかんないのか?!つか忙しい、手が離せないって言ってんのにマジでしつこい!!帰れよ(怒)夕飯の匂い漂ってんだろっつーの!!!!」



流石親子。考えた事は一緒だ。うん。

「あんまりにも頭にきたから最後構わず料理したよ!!!本当だったら、
「オタクさぁ、何なの?非常識にも程がある。名刺頂戴。上の人間と話するから。」

て、言おうか考えたけど、ここお前ん家だし逆恨みされたら嫌だから、自重した。偉くない??」





まぁ自重すべきは、
あのセールスマンだが。

なんてツッコミをいれつつ
返事をしていると…



ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

(笑)うセールスマン【第二話後編:自重?何ソレ?美味しいの?】

これは実際に起きた、嘘の様な本当の話し。
全てノンフィクションです|ω・`)

閲覧数:152

投稿日:2012/10/29 00:41:13

文字数:1,460文字

カテゴリ:小説

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