―背中を向けて君は歩き出した 交わす言葉も無いまま―
(行かないで、お願いだから…行かないで……)
勇気がないから、心の中で叫んだ。
君は私の前で泣かなかった。
私は、こんなにも泣いているのに。
君をこんなにも思っていたのは、私だけだったのかな?
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―背中を向けて僕は歩き出した 涙落ちる前に行かなきゃ―
(さよなら。)
僕は振り向かずに、キミに聞こえないほど小さな声で呟いた。
僕は怖くなってしまったんだ…キミと過ごす時間が幸せすぎて――
いつか、幸せな時間が消えてしまうと思うと、それなら最初から「手放してしまえばいい。」って思ってしまったから――だから、僕はキミと一緒の未来を捨ててしまった。
キミに涙なんて見せたくなくて、無理して笑ったけど、ちゃんと笑えていたかな?
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君のことが頭から離れないまま、家に帰った。
扉を開けた瞬間、いつも過ごしていた部屋がとても広く感じた。
(私の心みたい…)
この部屋も私の心と同じで、君がいないととても寂しく感じてしまう。
君が大事な役割をしていたんだよ。
この部屋で過ごした君との思い出を思い出し、また涙が流れた。
「駄目だな…私、君のことがまだ大好きみたい…」
誰に言うわけでもなく、一人呟いた。
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僕は一人になった。
それなのに、キミのことばかり考えている。
そういえば、キミと二人並んで、このベッドに座ったな。
そして、二人でなんでもないようなことを話して、笑った。
キミと別れたはずなのに、僕は今もキミが大好きだ。
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夢を見た。
君の夢を――
二人で初めて手を繋いだ時のこと。
二人並んで歩くことが嬉しくて、でも何か緊張してたよね。
桜が咲いていた時期で、
「きれいだね。」
って笑いながら、二人並んで歩いたね。
そんな時、君は少しぎこちない動きで私の手を握った。
ちょっと恥ずかしかったけど、それ以上に嬉しくて、君のことがさらに大好きになったの。
―私達、あの頃に戻れないかな?
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僕は、起きていても、寝ていてもキミのことばかりを思っているよ。
キミと二人並んで歩いた道も一緒に過ごしたこの部屋も、キミがいた時とは違うように見える。
二人しか知らない、思い出も忘れることは出来ない。
―もう二度と戻れないのかな?
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「私は、」
「僕は、」
「「キミ(君)のことが今でも大好き。」」
―変わらない気持ちでまた出会えたら良いね
そして手を繋ごう
そのときまで
「またね」―
コメント1
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禀菟
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2視点か!!
期待通りでした♪
今度は報われるヤツお願いしますm(__)m
例えが見つからない…
2011/04/08 21:39:24