夏に果てる。

太陽が眩しくて
君は、毒を飲む。
あたまがくらくらするのは
夏のせい

火照った身体が冷たくなるまで
君と、交わってしまいたい。

溶けて、熔けて、融けて、解けだした
夏の腐乱臭。
君が欲してた『言葉』『酸素』
絞めて、閉ざして
見つめて、みたり。

大概な患いで
僕は、糸を切る。
あたまがふわふわするのは
夏のせい?

冷たい身体が熱くなるまで
君を、嬲ってしまった。

「私の身体を返してよ」
居ない筈の、君の声。
蝉の唄が、止んだら
きっと僕も、毒が回りだす。

落ちて、堕ちて、墜ちて、落魄れた
夏の蜃気楼。
僕が欲してた
『希望』『正常』『呼吸』『愛情』『夢』『未来』『憧憬』
だったもの
総て。『快楽』『太陽』『向日葵』に、焦がれて
『目眩』『睡蓮』『溺死』で、幕を下ろす。

ヒグラシがぼとり落ちて
夏が、命が、狂躁が、終わる。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夏に果てる。

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投稿日:2023/08/05 00:04:14

文字数:380文字

カテゴリ:歌詞

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