＊Rin side　逃走劇


悪魔な顔・・・レンより数段上を行く悪魔は、私のケータイを持っていた。

「ホラ」

私に投げてよこしたケータイには、“私からグミに送った”ことになっているメールが開いてあった。

『グミ、今すぐ助けて！レンの家までっ』

「最低・・・」

リント君は黒い人たちを合図して追い出した。

「俺は何でもするよ?リンがおとなしくなってくれるまで・・・」

傍らのグミは、気絶しているだけで外傷も無かった。

「っていうか言うほどもなかったなコイツ・・・」


あいつは、大切な友達を蹴った。


バカにした。


傷つけた・・・！


「許さないからっ・・・！」



＊Len side　脱獄劇の終末



俺は考えた。
頭は割と良い方なので考えれば分かるはずだ。

「レンカ、頼む、見逃してくれ」

「やだっ」

「どうやったら見逃してくれんの？」

レンカは大きく息を吸った。
とんでもないことを言う時の前触れだ。


「キスして」


あぁ、そう来ると思ったんだよ。

別に初めてなわけでもないし前にリンともしてるからどうってこと無い。
↑そういう問題じゃない
↑てかなんで言い訳してんだ俺
↑しかもなんでリンとしたって言ってｒ(ｒｙ

リンが大事だから。


助けたいから。


俺は何でもする・・・！


レンカと唇が重なった時、レンカの目から雫が落ちた。



＊Rin side　逃走劇の終末



グミが握ってた、木刀。
きっとまた無断で借りて来たんだろうけど。

これがどのくらいの強度を誇るかは分かって・・・

「リン！」

「レン！？」

「・・・へぇ、意外と早かったな」

レンは思いっきりリントを殴った。

「もうリンに近寄んな！！」

レンが叫ぶのと、黒い人たちが再び出てくるのと、ほぼ同時。

え！？レンだって金持ちなんだからグミみたいにならないはずじゃッ！？

「グーミー！あたしの木刀返せぇぇぇ！」

はぁ？この期に試合終わった作者が出てくんの？
出しゃばり乙だなｗ

「あぁ？テメーらうちの可愛い鏡音達に何してんの？」

貴方の家にお世話になった覚えはありません。

「頭カチ割る？手首の骨折る？それとも肋骨折る？」

うーん、いくら登場人物不足だからってあんたが出てくるのはどうかと思うよ？
もっといたじゃん。グミヤとか。

かくして素行の悪い受験生が黒い人たちを撃退して二つの劇は幕を閉じた。