寂しさの蔓延したページめくる指
震えているのに気付いて本を閉じた
言い聞かせていたのはハッピーエンド
笑って終わる日が来るからって

でもねでもねやっぱり目を覆ってた
息がしづらかった脈が速まってた
笑えない言い訳を幾つも探しては
定規で引いた褒め言葉で繕ったんだ

汚さで埋め尽くす逃げ口上の墨色は
夜に紛れて許されたような気がして
明るい日射しを苦手に感じたことも
まだ過去に出来ないドアは開かない


険しさの氾濫する表示スワイプして
凍えているのに気付いて奥に投げた
言い繕ったのはラッキー展開
願いが叶う日が来るからって

でもねでもねやっぱり手を握ってた
熱が巡らなかった笑みが出なかった
歌えない言い訳を何度も探っては
レールに沿ったおまじないで象ったんだ

醜さを上書きし逃げ幇助の暮れ色は
朝に追われて諦めたような気がして
際立つ日陰を不快に思ったことも
まだ反故に出来ない窓は開かない


要らないものを積み上げていく内に雪崩れて
始まりの頃の愛おしさをひたむきな恋を
柔らかに溶け込んだほのかな香りを辿るように
輪郭の無い眠りに笑顔を灯している

ネジを巻き直すことが出来なくなったとすれば
その物語は誰かに渡すタスキになるんだろう
無理をしていないと言えば嘘になってしまうから
滲んだピリオドに迎えを来させるよ


悔しさの充満する吐息リセットして
迷っているのに気付いて君に溶けた
言い淀んだのはつまらない世界
想いがそよぐ日が来るからって

でもねでもねやっぱり足すくんでた
意思が動かなかった音が躊躇った
紡げない言い訳をどこまで悟っても
ケージに入れた剥製と踊ったんだ

卑しさを作り込み逃げ感傷の爆ぜ色は
明日に追われて事切れたような目をして
錆び付く目眩を気楽に纏ったことも
まだここで褪せない問いは消えない


盗まれた時計の針は誰を刺したのかって
あどけない噂話が傷を増やしてく
希望という名前の色が誰にでも讃えられて
透明な気持ちは景色のどこかになる

そこに有ったことを誰もが忘れていく
そこで遭ったことを誰もが失いゆく
そこが在ったことを誰もが消し去ってく
そこを見たことは誰も知らないのだから

ひとつ
ふたつ
みっつ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

いないのいないの・わんつうすりい

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投稿日:2024/05/19 20:38:07

文字数:933文字

カテゴリ:歌詞

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