繋いだ縁を断ち切れず
結んだままに弦紡ぐ
流れ落ちる星のように
空に消えれば楽なのか

あちらには行けず こちらは不甲斐無く
口ずさむあの歌に あの日々を悼み

繋いだ絆を棄てきれず
忘れられず 足取りは
痕を連れて夢の中を
明日も棄てれば楽なのか

あちらにも進めず こちらにも進めず
連鎖する道楽と 徒花の少女

弦を歌うその背には
夜闇の虚ろが滲み出し
思いの代わりに握る拳に
あの日の咎を告げるので
生き場を忘れたこの頬からは
温い涙が伝うのです

あちらにも言えず こちらは許されぬ
口ずさむ旋律に あの場所を刻み

あちらから乞えど こちらにはわからず
口塞ぐ鉄錠と 徒花のワルツ

弦を歌うその身には
真白の祈りが狂い咲き
誰かの代わりに炎焦がして
この身の罪を嫌うので
行き場を失くしたこの足進め
黒い景色を歩むのです

赤い景色を思うのです


以下平仮名ver

(A)
つないだえにしをたちきれず
むすんだままにげんつむぐ
ながれおちるほしのように
そらにきえればらくなのか

(B)
あちらにはいけず こちらはふがいなく
くちずさむあのうたに あのひびをいたみ

(A)
つないだほだしをすてきれず
わすれられず あしどりは
あとをつれてゆめのなかを
あすもすてればらくなのか

(B)
あちらにもすすめず こちらにもすすめず
れんさするどうらくと あだばなのおとめ

(サビ)
げんをうたうそのせには
よやみのうつろがにじみだし
おもいのかわりににぎるこぶしに
あのひのとがをつげるので
いきばをわすれたこのほおからは
ぬるいなみだがつたうのです

(B)
あちらにもいえず こちらはゆるされぬ
くちずさむせんりつに あのばしょをきざみ

(B)
あちらからこえど こちらにはわからず
くちふさぐてつじょうと あだばなのわるつ

(サビ)
げんをうたうそのみには
ましろのいのりがくるいざき
だれかのかわりにほのおこがして
このみのつみをきらうので
いきばをなくしたこのあしすすめ
くろいけしきをあゆむのです

あかいけしきをいたむのです

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

徒花のワルツ~from a man who was late for death~

前にUPした「徒花のワルツ」の視点違いのお話。
行き場を無くした少女を拾った、生き場を忘れた男の話です。
同じく「おにごと」シリーズを意識しています。

※こちらに曲を付けてくださる場合には必ず「曲を作り始める前に」一度連絡をください。

閲覧数:180

投稿日:2012/08/30 22:44:09

文字数:882文字

カテゴリ:歌詞

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