水面に映る欠けた月は
悲しみに濡れた心
蜘蛛の糸を伝う雨粒は
零れ落ちた涙のよう
目を閉じたなら
止まったままの日々は輝いているのに
君のいない世界が音を失くす
ただ静かに
時を刻むことさえできなくなる
この先も
いつか何もかもが壊れてゆく世界で
ただ一人彷徨う
蛍火のように
優しい言葉を繰り返す幻
目覚めるたびに感じる無常
約束は果たされることなく
水の底に消えて行った
目を閉じたなら
温かな炎は灯されているのに
君のいない世界が色を失くし
ぼやけて
鮮やかな景色を失い続ける
この先も
いつか何もかもが壊れてゆく世界で
ただ一人彷徨う
蛍火のように
手を繋げたなら
何を失っても構わないのに
君のいない世界が永遠に続く
終わりのない
どこに向かえばいいのか分からないまま
立ち尽くす
どんなに願っても君のいない世界で
ただ一人彷徨う
蛍火のように
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