濡羽色の闇夜に 銀の月 昏い路を照らす

御簾に浮かぶのは 朧げな輪郭


香炉から漂うは夢か現か

寄せては返す まどろみに


二人 躯も想いも攫われてゆく

このまま世界に 取り残されたい


叶わない願いが 一つ墜ちた




紅藤色の夜明け 明星が征くべき道を示す

朝霧の中で 言の葉を紡ぐ


引き留めたい 本心を瞼に隠して

瞳を見据え 微笑んだ


二人 絡めた指先 少し震える

この先二度と 逢う事はない


引き替えの未来を 一人歩く


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

桜と風~あるいは出征前夜~

遠い異世界、一兵士とその恋人。
最後の夜、明日には戦地に赴く。
死守しなければ、未来は無い。


◆曲を付ける予定は特にないので、気に入ったら使ってください

閲覧数:179

投稿日:2012/02/04 21:19:05

文字数:233文字

カテゴリ:歌詞

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