夢を見たんだ
君は遠くに居て 僕はここにいた
目の前には何もなくて
ただ白い花が風にさらわれる景色だけがあって
そのほかには何もなくて
ただ感じるのは君がここに確かにここにいないこと

声を上げたけれど 言葉にならなかった
誰に向けたのかすら知らない
ただ名前が思い出せない姿だけが焼きついて
そのほかには思わなくて
ただ手を伸ばしてみるけれど何も触れてはくれない

何も 何もないんだ
触れようと確かめようとするけれど
何も 何も分からない
そこにあるだけで姿も形もない

もしたとえそれが君だとして
(視えているのならば)
少しでも否定することが できただろうか
(君がすでに近くにいないのだと)

まだ夢を見てる
君は遠くに居て 僕もどこか遠くへ
目の前には何もなくて
ただ白い花が光に変わる景色だけがあって
そのほかには何もなくて(何もなくて)
ただ感じるのは僕の手には確かに何も残っていないこと

幾度となく数えた 指の数ほどもない
何を願ったのかすらすでに ああ
ただくっきりと影だけが僕を覆っていて
逃れようとするけれどここにいたいとも思う

何も 何もないんだ
すべて空に流れて還ってゆくから
何も 何も残らない
そこにあったことも忘れられずに

もしたとえそれが君だとして
(視えるのならば)
少しでも肯定することが できただろうか
(君も僕もすでにどこにもいないと)

あのとき 君を抱きとめていたら
涙(あめ)に濡れることもなかったかな
もう少し 君を大事にしていたら
こんな風に壊れることもなかったかな

もう 祈ることも 叶わない

僕は 眠る
ひたすらに 横たわる

夢の中で 消えて 何もかも すべて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夢を追った僕は、そして

虚無感に浸る少年は、二度と目を覚ましませんでした。

閲覧数:85

投稿日:2010/01/21 00:37:51

文字数:715文字

カテゴリ:歌詞

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