使い古された言葉を吐いていた
生まれたての世界と半透明の感情は
口に出した途端、ありふれた色になるの
身を切る痛みを、夜雨の優しさを
写し出すセリフも持っていないのに

小風が水面を撫でた
まだ、眠れないまま
声にならぬ呟きの、そのうねりが歌う

この音に乗せた曖昧な温度は
君のもとに届くまで変わらぬだろうか
大げさな歌は知らずとも、ただ描くよ
今日の空は晴れ渡った


色褪せだした記憶を抱いていた
安物のノスタルジアに浮かんだ夕景も
地平の彼方に立ち昇る白い雲も
それだけが僕らの季節じゃないのに

変わり映えのない退屈な今は
それが明日を紡いでも下らぬだろうか
ドラマチックな日々でなくとも
愛おしいからそれでいいでしょ、ねえ


思いの輪郭をなぞって、そのうねりが歌う

この音に乗せた曖昧な温度は
君のもとに届くまで変わらぬだろうか
大げさな歌は知らずとも、ただ描くよ
今日の空は晴れ、遠い青が冴え渡った

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

ひとりごと / v flower

閲覧数:87

投稿日:2021/12/25 03:15:28

文字数:408文字

カテゴリ:歌詞

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