―朝からみんながおかしい。
挨拶しようと思ったら、みんな隠れて私から逃げるし。
でも、朝ごはんを食べてると、私のお皿に「お腹一杯だから」って、ニンジンを渡してきた。
いつもは、ちゃんと食べるのに。
…リンちゃんはいつもだけど。
なんか騒がしい感じで落ち着かない。
「あの、マスター。今日は歌わなくていいんですか?」
「きょ、今日はいいから!…あっ、そうだ!グミ、見たい映画あったよね!行ってきなよ!」
「…マスター、今日は雨です。」
「えっ…ホントだ。」
言動が怪しすぎる。
「マスター、何か隠してませんか?」
「ナニモカクシテナイデス。」
片言になってるんですけど。
「あの…」
「ダメーー―!!」
もう少しで聞けると思ったら、ミクがものすごい勢いでマスターをさらっていった。
…なんか仲間外れになってる気がする。
目が覚めると、暗くなっていた。
考えていたら、眠っちゃったみたいだ。
部屋から出たら、またみんなが私を仲間外れにして笑っていると思うと、部屋から出たくなくなってきた。
―グゥ
「…………」
お腹が鳴った。
そう言えば、お昼を食べていなかった。
結局お腹が減ったから、部屋を出ることにした。
階段を降りると、みんなの話し声が聞こえた。
チクッ、と胸の辺りが痛んだ。
(部屋に戻ろう…)
戻ろうと思ったら、
「グミ、早く!」
ミクが私の腕を引いて、みんなのいる場所へ…
『グミ、お誕生日おめでとう!!』
「!」
みんなが笑顔で私を迎えてくれた。
嬉しくて、嬉しくて…涙が出てきた。
「ちょ、グミどうしたの!?」
「だから、いきなりクラッカーやるのやめようって言ったじゃない!」
「良いアイディアだと思ったんだけどなぁ。」
―グゥ
また、お腹が鳴った。
『………』
恥ずかしい。
「…私です。」
「グミ、そんなお腹空いてたの?」
「あぅ…///」
「たくさん作ったから、いっぱい食べな!」
私は勘違いしていた。
「…みんなが私を避けていたから、嫌われたと思いましたよ。」
「グミったら、そんなこと思ってたの?…みんなグミのこと大好きだよ。」
「ありがとうございます…」
―大切な家族。
私も大好きです!!
コメント2
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ご意見・ご感想
日枝学
ご意見・ご感想
読み手の気分を落としてその後で持ち上げる感じが良いですね
執筆ナイスファイトです!
2011/06/27 00:08:01
禀菟
ご意見・ご感想
GUMIちゃんかわええ////
あぅって!!
可愛い!!
お宅のGUMI頂きますね。
2011/06/26 22:25:33