いざ、八八
桜に幕は 花吹雪
君を拐って
まるで逃避行
初音を
追って
美吉野へ

中、臨んで
柳に筆の 雨霰
傘を回して
濡れた羽の色
蛙が
跳ねて
裾模様

十一で宵
未だ明けない
五光の酔い
未だ覚めない

さあ、大引
芒に月は 雅やか
胸を焦がして
赤く染まる空
最期に
賭けて
鬼の札




いざ、はちはち
さくらにまくは はなふぶき
きみをさらって
まるでとうひこう
はつねを
おって
みよしのへ

なか、のぞんで
やなぎにふでの あめあられ
かさをまわして
ぬれたはねのいろ
かえるが
はねて
すそもよう

といちでよい
まだあけない
ごこうのよい
まださめない

さあ、おおびき
すすきにつきは みやびやか
むねをこがして
あかくそまるそら
さいごに
かけて
おにのふだ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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八八の花

なおるさんの楽曲(https://piapro.jp/t/Mki6)に歌詞を考えさせていただきました。
花札の絵柄をモチーフにしています。

閲覧数:187

投稿日:2019/04/14 15:28:02

文字数:344文字

カテゴリ:歌詞

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