古いピアノ。
それは、とある家族の大切にした物。
でも、その家族は亡くなってしまった。
だから、ここに、私一人・・・。
一人?一台?ううん。二人。
このピアノには、意思が二つ宿っているの。
『ねえ、貴方は、誰?』
【私ですか~?私は~貴方の~お姉さんに~なるのでしょうかね~】
『お姉・・・・さん?』
【はい~、あ、でも~、お姉さんというより~、同等の関係に近いですね~】
『私達はピアノだよね?』
【そうですよ~、あ~、良いこと考えました~】
『良い事?』
【はい~。呼び名です~。名前ですよ~】
『二人ともピアノなのに?』
【どっちもピアノじゃ分かりません~】
『ん~じゃあ、何?』
【あ、はい~え~っと~】
『ためが長い!』
【ぴゃい!】
「私は白い音で~貴方は黒い音~私はアノで~貴方はピア~」
ピア。黒音ピア。
それが、名前。
その時。私達の体は光に包まれていった。

そして、次に目が覚めたのは、ピアノだった時に新しく私を貰ってくれた人の家だった。
「あ、目が覚めた?」
「貴方は・・・ララちゃん」
「そうだよ。あ、アノちゃんはあそこに居るよ」
「アノ!これは一体・・・」
「二人は、VOCALOIDになったんだって。それにしても、驚いたよ。ピアノが光りだしたと思うと、ピアとアノが出てきたんだもん」
「そうだったんだ・・・・で、マスター。ラルさんは?」
「此処に居ますよ」
其処に居るのは、私達が居場所を無くしてた時に私達を拾ってくれた人。ラルさんだった。
「改めて、宜しくね。ピア。アノ」
「はい!」

この日。私達は、VOCALOIDになりました。

「どんどん影薄くなる・・・・」「誰ですか~?」byリン1、アノ

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真音家シリーズⅡ14話ピアノのVOCALOID

ビオレ「ねえ、マスター」
ミレカ「マスター。ちょっと聞いてください」
ラル「何?」
ビオレ・ミレカ「何気に私(僕)達の話が飛ばされてません(ない)!?」
ラル「次、やるんだ。時系列合わせる為に、先にこっちする事にしたの」
ビオレ「まあ、確かに12月31日から3月5日は飛びすぎだけど・・・」
ミレカ「うう・・・」
ラル「てわけで、今からピアとアノの誕生日きm(殴

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投稿日:2011/08/12 11:45:03

文字数:716文字

カテゴリ:小説

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