今朝の目覚めは少し違ったものだった
昨夜はいつも通りテーブルの上のパソコンに向かってSNSやスカイプを楽しんでいた
そしていつの間にか寝オチして首や身体が痛いまま朝を迎えるのが日課なのだが

だが今日はそんな事はなかった
頭の下に何かがある
無意識のうちに枕かクッションでも持ってきたのだろうか?
いや、枕やクッションほどには柔らかくも無く沈み込みもしない
疑問に思いつつも寝返りをうち、うつ伏せになる

うぅねもい 

目も開けぬまま頭の下にあったものを両手で抱え込んでみた
手のひらには羽毛やスポンジなどとも違う柔らかい感触

ぷにぷに

なんだろう?
柔らかいと言えば柔らかいが弾力があるし…温かい

それといい香りがする
柑橘系の香りだろうか?

もうしばらくこの朝のまどろみを楽しもうと深呼吸をした時

スピスピッ

後ろの方から変な音が聞こえた
疑問に思い、うつ伏せから横になり薄目を開けて天井のある方を見た

そこには顔があった
下から見上げても遮るものは無く、鼻がぴくぴく動いているのも
白い大きなリボンも見える


なるほど枕かと思ったのはコイツか
寝返りをうったりするとは思わなかったんだろうな

ばれない様にと身体を動かさない様にしているが息遣いが荒くなっている
そうか、さっきの音は鼻息かw

思わず笑いが出そうになるが、危ない危ない
起きている事がばれれば
今朝の記憶が無くなるか、永遠の眠りにつくまで鉄拳の砲火を浴びる事となるだろう

さて、遅刻の言い訳でも考えながらもうしばらくこの状況を楽しむこととしようか

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

ある朝

たるとさんのある朝の日記から自分なりに妄想してみました。

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投稿日:2009/12/16 19:18:40

文字数:671文字

カテゴリ:小説

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