#38
「次の戦闘から、僕も出るよ!」
リンがいなくなり、レンが負傷したあの日から、四日目の朝を迎えた
そして、いまだにレンは目が覚めない
栄養点滴をうって、ベッドに寝ている
そんな中、カイトがメイコとミクに向かって、そう宣言した
「え!カイトさん、戦えるようになったんですか?!」
ミクが嬉しそうにカイトに近寄る
「え!カイト!そんなことしたら……」
メイコが何か言おうとしたの口に、カイトの人差し指がくっつく
「めーちゃん……僕は大丈夫だから」
そういって、それ以上言わないように、といった合図をメイコに送った
それを心配そうに見つめるメイコ
「まだレンも目を覚まさないし、僕だけ何もしないわけにはいかないよ」
そういって、ミクの頭をなでるカイト
「でも、カイトさん……戦闘したことあるんですか?」
ミクは、指示を出すカイトしか知らない
「その点は心配ないと思うわ……カイト、私よりも強いから……」
「ええええ!」
メイコのまさかの発言に、驚くミク
「じゃ、じゃ、じゃあ!どうして、いままで戦わなかったんですか!」
ミクは、いままで自分だけ戦わなかったカイトに、納得いっていないようだ
「……いや、それは本気を出せばってことで……今の僕には、それは出来ないから」
「どうしてですか?それって、カイトさんのさじ加減じゃないですか?」
ミクが凄くあやしがっている
「僕……昔の怪我があってね。本気出せないんだ」
苦笑いするカイトを、ミクが半信半疑のような目で見る
「……それに10分以上は戦えないし」
「……本当ですか?」
ミクの追求の目
「本当よ……カイトは、【古傷のせい】で無理できないの……」
メイコがミクの後ろからそういった
「そうなんですか……ごめんなさい、ちょっと疑ってしまいました」
正直にあやまるミク
「あ、じゃ、私、刀の手入れしてきますね!前回の戦闘で刃こぼれしちゃって……」
そういって、ミクは自分の部屋に走っていった
「カイト……嘘が下手ね……」
「ははは……そうだね。めーちゃんも、口裏を合わせてくれてありがと」
苦笑いのカイト
「でも、本当に大丈夫なの?……もう戦えるような体じゃないんでしょ?」
一切、苦笑いに愛想笑いをせずに、心配そうにメイコがカイトに近付く
「……そうも言ってられないだろ。……本気出さずに10分くらいなら……きっと大丈夫だよ」
「……無理は……しないでね」
事情を知るメイコだからこそ……
カイトの大丈夫を信頼できなかった……
「それよりも……ミクのことの方が心配だ」
カイトはミクが去った方をみていった
「そうね……この短期間で、ルカ、リンを失い、レンも重傷……辛いでしょうね」
メイコは、自分にも語りかけるようにいった
「うん……それに……【音無】は、ミクの【本来の刀】じゃないわけだし……」
「あの子……どうして、自分の刀、持ってなかったのかしら?」
彼らが、最初から持っているはずの【刀】
ミクだけがもっていなかったのはおかしい
「あの子の実力なら、自分の刀を持っていれば……とうにレン達を越える実力のはずなのに……」
「うん……ミク……不思議な子だよ……」
カイトとメイコが二人で、ミクの部屋の方を見つめていた
コメント2
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ファントムP
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ご意見・ご感想
イズミ草
ご意見・ご感想
ミクちゃんの刀……
そしてカイトの戦えない理由……
うああ――!! 気になるじゃないですか!!
しるるさんのいじわr(ry
2013/05/26 18:11:09
しるる
イズミさん、かわいいw←
かわいいから、いじわるしたくなるんだよ←
2013/06/02 22:14:39
Turndog~ターンドッグ~
ご意見・ご感想
そりゃ疑っちゃうよね、強いと聞けばなおさら。
ルカさんが、ルカさんが、るかさんがああ(大事なことなので3度言いました)、そしてリンちゃんが、レンが消され倒され、そこでようやく『明日から本気出さないけどやる気出す(キリッ』とか言われてもねぇ。
そしてミクさんの謎……ふむ。
2013/05/16 02:47:27
しるる
そうです、そうです
それが周りの本音です!
めーちゃん以外は事情をしらないので、そういうことですw
ターンドッグさん、ナイスですw
ミクちゃんの謎は……実はまだ完全には決めてませんw
2013/05/16 18:50:00