冬の舞台 静寂の時間
幕が上がり始める──
まぶしさが瞳を包み 世界を白く塗りかえて
次第に見慣れた景色の色彩がひっそり浮かんでくる
降雪の道を行き交う人々 硝子の中で見つめている
いつか扉が開かれると 心の中で思っていた・・・
水晶の涙が零れ落ち 叶わぬ夢を知った夜
遠い永遠の流れに乗せて 動かぬ仮面をつけた表情
心さえも閉じ込めて 胸の奥で泣いていた・・・
イヴの街角 宝石の灯り
艶やかな夜を招いて──
凍りついた瞳に映る ゆがんだ背景の中で
誰が為の幸せの歌 独りでに綴られてゆく
いつしか夢の少女 硝子の前で見つめていた
吹きかけた息で 曇りゆくその情景・・・
水晶の仮面が崩れ落ち 安らぎを知り得た瞬間
硝子越しの少女を見つめ 笑顔で応えた優しい表情
真の幕が上がり始める──
白い鐘を打つ 12時の時刻
奏でだすその音色は 希望の未来
到来の予感 ずっとどこかで浮かんでいる
白い衣をまとい 解き放たれた幸福
動き出すその感動は 胸の輝き
心の奥 ずっとどこかで響いている
夢の詩 ずっとどこかで口ずさんでいる・・・・
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