家賃3万 貧乏揺すりで揺れる安普請
隙間風 斜向かいのカレーの匂い
風呂場に響く他人の歌声
時折混ざる無邪気なハクション
僕は小声で口ずさむメロディ
狭い狭い部屋で丸まる背中

いつか僕もあの人みたいに
高く高く飛び出し輝く星に
52Hz たとえ誰に通じずとも
海面から飛び出し見せしめるその姿

朝7時 爆音流れるカンフー音楽
僕も生卵飲んだ方がいいかな?
音量3で流す天気予報
今日は晴天 コンビニで珈琲でも買おう
踏みしめるペダル 口ずさむメロディ
調子はずれ いやでも練習すればきっと

剥き出しの感性 先端は丸い
気まぐれに書いた歌詞 あまりに平坦
世界にたった一人の自分?
本当に?最後に一つ売れ残ったみかん

いつか僕もあんな人間に
一瞬のうちに強く輝いて
一等星 たとえすぐに消えるとも
誰かの目に焼きついて離れない

今日も僕は家賃3万
貧乏ゆすりで吹き飛ぶ安普請
小声で口ずさむメロディ
誰の耳に届かず散らばる
今日も僕は音量3で見る天気予報

今日も僕は誰の迷惑にもならず
今日も僕は52Hzのクジラ

今日も僕は僕の皮も破れず
今日も僕は夢見る輝く星を

いつかいつか、いつかいつか

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

タイトル未定

人生は自分が普通の人だと気づいた時から始まるって嫌になる程気づいた話

閲覧数:9

投稿日:2024/12/20 02:43:36

文字数:503文字

カテゴリ:歌詞

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