冬は寒いから、嫌いなんだ。君がいつか言っていた。



それは冬の前、思いが分かり合える前。



秋の初め、木の葉のように散る覚悟。

一歩のユウキを、思いにこめて。

きみはくすくすと笑って、手を握る。

いつの間にか葉に混ざり、舞ってきた雪。細い指が冷たくて。

吐く息白く、桃色に頬を染めて。

子供体温、と僕を笑った。



きみより今は、子供でいいさ。僕がきみの隣なら。

貸しあった手袋と、絡めた指と両の手を。

気持ちがつないだぬくもりが、いつまでも僕と同じでありますように。




終わりは2つの分かれ道。きみは右で僕、左。

帰り道、背の違う影が並んで歩いていたのにね。

そういえば、今日は大切な記念日なんだと笑ってた。

知らないなと風に流した言葉、捕まえて。

僕ときみが繋がる1年前を思い出す。



あの時も同じようにして、かたっぽ手袋つけてさ。

右手左手、重ねた手。

きみの左を歩く訳、今、教えてあげる。

それはね…?




きみより少し大人になったかな?泣き虫はきっと君のほう。

また貸した手袋と、絡めた指と両の手を。

気持ちが繋いだぬくもりに、リングが強く結びつけて。



いつまでも、僕と同じでありますように。


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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片方の手袋と、きみの手

手袋が片方しかないときに作ったというか思いついたネタでした。寒いなら手をつなげばいいじゃんって感じです(笑)

閲覧数:90

投稿日:2008/12/15 19:30:35

文字数:535文字

カテゴリ:歌詞

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  • pancyo(ぱんちょ)

    pancyo(ぱんちょ)

    ご意見・ご感想

    いい詩ですねーw
    このままだと曲にするのは難しいと思いますが、発想はとっても面白いです。
    いい感性してると思いますw
    今後も頑張ってください!

    2009/02/12 21:17:28

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