痛みなど届かない この場所にいれば
たとえこの身が砕けても 貴女の感じる痛みにすれば
貴女は覚えているのでしょうか
かつて僕と貴女が交わした
幼く小さな約束を
知らなくたって構いません 僕がここで戦うことも
この手のひらにできるのは
貴女を優しく抱きしめて 貴女の頬に優しく触れる
それは決してかなわないから
せめて貴女の世界を守るため
この手のひらを血に染めます
涙さえこぼせない そんな時間さえもない
涙流す時間があれば この手で貴女を守りたい
貴女の世界を守れますか
この僕の小さな手のひらで
優しく微笑む貴女のことを
知らなくたって構いません 僕がここで死ぬことも
この手のひらにできるのは
無骨な剣を握り締め 血に塗れながら叫び駆けて
痛みを雨で流し落とし
せめて貴女の世界を守るため
この手のひらで血を浴びてゆく
覚えていなくてかまいません あの日交わした約束も
この手のひらにできるのは
貴女の命を守りぬき こぼれる涙を受け止めて
どうか それは 降る雨であるなら
この手のひらを洗い流して
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