透明な息を研いで 蒼ざめた月を
旋律が淡く溶ける 水面(みなも)へと誘う
揺らぐ 惑う 眩む 心
祈る 紡ぐ 願う 唄を
深く碧い その水底(みなどこ)に
貴方の瞳(め)は 何を見るのか
僕の贈る この灯(ともしび)を
どうか見つけて 微笑みかけて
過ぎ去りし夢の欠片 求め合う音を
還らざる時の願い 爪弾(つまび)いて詠う
浅く 深く 暗く 響き
高く 遠く 淡く 光る
星夜に咲く あの輝きが
貴方をもう 照らさないから
僕は想う この灯(ともしび)に
あの日の笑みを 重ねあわせて
花を手向ける この指先に
貴方の手が 届くことなく
僕は捧ぐ この弔いの
言葉と音を 貴方のために
水葬歌
なんだかカイトに歌わせようとして、曲を作れなかったもの、その2。
小説オンリーでテキスト欄が埋まっているのにいたたまれなくなったので、ちょっと改稿して投下してみました。
ゴンドラに乗って水葬されたマスターに弔いの灯と花束を水面に浮かべに行くカイト、みたいな絵のイメージがあったんです。何でそんなイメージをしたのかはよくわからない。お船がゴンドラなのは、すっごい水しかない惑星のイメージだたから。世界観、地球ですらないのかよ、っていう。
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