馬鹿だと嘲笑(わら)いなさいな、無礼講!
満月、宵は開かれた。
酔いしれ歌いなさいな、咬み痕は、
終(しま)いに一つ、許しましょう。

悲しいわ、愛しいわ、その姿。
そうよ。
侮蔑さえ、讃歌だと、思いませんか?

さようなら、水面(みなも)の理性。
さてさて、安らかに眠れるかしら。
こんばんは、水面の野生。
爪を研ぎながら迎え入れるの。
いらっしゃい。どうぞ、こちらへ。


現(うつつ)は払いなさいな、無礼講!
泡沫(うたかた)、迷いは禁物。
還れぬ?浸りなさいな。文句なら、
この場に早速、吐き捨てて。

切ないわ、可愛いわ、その吐息。
だから。
赦しなど、乞わないで、躍りませんか?

絢爛に、染まるは理性。
どこぞの、誰とお間違えなのかね?
散々に、咲かすは野生。
迎え入れたなら揺れて誘うの。
始めましょう?優雅、ひととき。


悔しいわ、待てないわ、その極み。
けれど。
忘れては、いませんか?互い、罪人。

さようなら、素敵なあなた。
咬み痕、次の宵には薄紅か。
知らぬ顔、理性の仮面。
朽ちず在れたら。叶わぬことね。
綺麗でしょう?緋色、爪先。


気付くでしょう。明けに、あなたも。
疼くでしょう?遠い、残り火。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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爪先に緋色

つまさきにひしょく、と読みます。
男も女も両成敗、みたいな。

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投稿日:2010/02/17 21:11:57

文字数:517文字

カテゴリ:歌詞

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