それは突然の出来事だった。
いつもの様に公園で二人で遊んでいた時の事。急にリンがしゃがみ込んだと思ったらガガガガという音と共にその場に倒れ込んでしまったのだ。
今までになかった出来事に驚いて、とりあえずマスターのところへ連れていかなくちゃと足を走らせた。
「リン…!リン…!もうすぐマスターのとこに着くよ!ねぇ!リン!」
思いきりマスターの部屋のドアを開けて飛び込むとめー姉とカイト兄がデュエット中だった。三人とも目を真ん丸に見開いてとても間抜けな顔をしていた。
「大変なんだ!リンが…リンが動かねぇんだよ!マスター助けて!」
そう言ってリンをマスターに預けると、修理に集中したいからと部屋を追い出された。めー姉とカイト兄が心配そうに見てきたけど今は自分の部屋で篭っていたかった。
なんで……なんで……今まであんな事なかったのに。治るのか?嫌だ。リンがいなくなるなんて嫌だ!お願いだから治ってくれ。まだ言ってないのに。リンに、リンの事が好きなんだって。言わなきゃいけないのに、伝えたいのに。胸に溢れ出す悲しい感情が涙となって現れる。
「離れるなんて嫌だ…リンが……好きなんだ。」
「いつまでもメソメソしてんじゃないわよ!」
聞き慣れたソプラノのよく通る声。その声に驚き顔をあげるとリンが扉の側に立っていた。
「え……リン?」
「はしゃぎすぎたみたい。このリンちゃんがそうそう消える訳ないでしょっ!しかもレンを置いてなんてありえないんだから!」
そう言っていつものように明るい笑顔でブイサインを決めるリンの姿に安堵して、何故かまた涙が込み上げて来た。
「心配かけんじゃねぇよ、バカリン。すっげぇ心配したんだぜ?」
「えへへ、ごめんごめ…ひゃっ!レン?!」
押さえられないこの感情に任せて、リンを思いきり抱きしめてやった。もうどこへも行かせるもんか。リン…君の事……
「大好きだよ」
もう後には戻れない
(恥ずかしいな、もう離してよ)
(もう少しこのままでいさせろよ)
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ブクマつながり
もっと見る俺はえびせんの袋に手を伸ばした。
「レン」
「何だよ」
リンが俺の頭にのしかかる。
ちょっと勘弁してほしい。
「ねー、レン。
リンのこと、好きぃ?」
「……?」
「別に変な意味じゃないよ? 兄弟としてっていうか…家族っていうか……嫌いなら嫌いでいいし」
こいつはいきなり何を言い出す……...頬へのキスは、親愛の情
ハルカP
※注意※
この物語は、元動画を作られたトラボルタP様の承諾なしに勝手に書いたものです。
私なりの解釈と、原曲から派生した曲や一部のPVの影響を受けつつ進行しております。
リン=ロボット レン=科学者
科学者の歌はがくぽが歌ってますが、ここでは大人のレンが出てきます。
読んでくださる方、前のバージョン...ココロ 勝手に小説 最終
蒼い時計
「あれ? なんだろ?」
小さく独り言を言ってしまったのはいつものクセ。
いつも隣にレンがいるから、たまに一人で行動する時もつい、隣にいるように話しかけちゃう。
ま、それはいいとして。
あたしがなんだろ? と呟いたのは、妙なモノを見つけたから。
道の真ん中でもぞもぞとうごくそれは、遠目に大雑把に見れば...リンが猫になる話
@片隅
そっと、もっと、ずっと。~Happy Birth Day~
「ハッピーバースディ!リン、レン」
レッスンルームに入ると、いきなりパーンという破裂音とヒラヒラとした紙吹雪が舞い落ちた。
驚いて呆然とする僕の横で、リンの弾けた声がする。
「うわ~!ありがとう、ミク、メイちゃん、KAITO、マスター...そっと、もっと、ずっと。~Happy Birth Day~
田中王国国王中田
リンは公園のブランコにただ座っていた。
空は青く澄み切り、太陽の陽が降り注いでいる。
「さすがにあのままあそこにいるのは無理よね~…」
レコーディングがあるといってきたが実際今日レコーディングは無い。ただ家から出るための口実として嘘をついてきたのだ。
「…明日ココで…10時に待ち合わせ…ね…」
頭で...レンとリンの初デート(仮)第二章
yj
ある日の昼下がりのこと
「レン~、どこ~?」
「どうかした~?」
ドアの陰からレンが出て来て答えた。
「…あのね、明日って何か予定入ってる?」
「ううん、明日は一日中フリーだけど」
「じゃあさ、明日一緒に出掛けない?」
リンが目を輝かせながら聞いた。
「いいよ。」
レンは冷蔵庫の中をのぞきながらそっ...レンとリンの初デート(仮)第一章
yj
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