「・・・・・」
あたしは暗い部屋に座って、さっき言われた一言を思い返す。
<リン、お前は1人じゃないからな>
「・・・・」
<向き合える勇気が出たら、来てくれ>
「・・・・」
<リビングで待ってるから、な?>
「・・・・」
あたしは、いつの間に涙が出ていることに気づいて、そっと涙を拭った。
・・・こんなあたしでも、そんな言葉言われたら嬉しいよ。
・・・・・・こんな道を間違ってる、あたしでも。
「・・・・・・」
あたしは声にならないため息をついた。今までのあたしなら何の迷いもなく元の明るさでアカイトたちに合えるけど、今回は違う。
だって、あたし・・・<博士>だもん。
しかもただの博士じゃなくて人格操作という禁業を扱う<博士>。
過去にあたしは<博士>としてカイトやミクやアカイトや、そのほかにもたくさんの人の<人格>をいじった。いじってしまった。
・・・きっとあたしの正体知ったら、みんなはあたしのこと嫌いになるのかな。・・・・ううん。
みんなはあたしの本当の姿を知っても驚くだけでその後は何ら変わらない態度で接してくれるだろう。・・・多分の話だけど。
・・・でも。
・・・それでも。
あたしはみんなと会うのが怖い。それに大切な仲間の一員だったレンのことを忘れてしまっている。・・・どうして?みんな、どうしちゃったの?
・・・どうかしているのは自分でしょともう1人のあたし・・・<博士>としてのあたしが囁く。
「・・・・そうだね」
否定せずに頷いた。
だって・・・本当のことだと思うから。
「・・・・」
あたしは窓に映る夕暮れとレンを重ねて眺めた。
・・・レン・・・・会いたいよ・・・。
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